第4日目 6月6日
午前中をパムッカレにある「遺跡が沈んでいる温泉」でバシャバシャ泳ぎ、
あとはひたすらバスに揺られてコンヤへ。
お昼寝から目覚めて見える景色は、まるで色とりどりの絨毯のようで
見ていて飽きない!日本ではちょっと早い夏の太陽を浴びながら、
夏雲を追いかけてみたり、そんな景色の中で瞑想をしていると、
また知らない間に寝ていたりの繰り返しが心地良く…。
そんな夢見心地の中で、ガイドのボラが登場…。
何だか良く分からないままに、
「大学では何を専攻していましたか?」のクエスチョンに。
ただただ、文学部だっただけで「文学部」と答えたら、日本文学の話になって。
でも、太宰治全集は自宅にあるけど読んだことないよ。トカ。
「『GEISHA』は読んだ」
「あぁ、『さゆり』のことね」「日本語で読むと面白いよ」
「谷崎読んだ」「あぁ、日本語で読むと面白いよ」
とかの意味のない会話に…。
あぁ、そうだ!あたし、武士道もってるじゃん!とばかりにボラに
「武士道」をあげることにする。
が…。
その食いつき方が凄すぎて…。
意味やら、その精神やら、とにかく「ボラ流の日本の解釈」とに
ズレがある中で、説明するのがややこしい。
「これは日本人がみんな知っていることですか?」って。
多分、新渡戸稲造が武士道を英語で紹介したってことを知っている
日本人観光客はどれだけいるのだろう…?と思いつつも。
「まだ、生きてる???」と興味津々のボラに。
「ラフカディオ・ハーンの時代の人」と言ったら。
今度は、ハーンの話になり…。
ボラが、古き良き日本の伝統や文化が大好きなことだけはよっく解った
会話だった…。
そんなこんなでコンヤはコンヤへ泊まりました!
メヴラーナ博物館は興味津々☆
その後の、セマーは神秘的で、ちょっと真言の儀式に似ていた。
これはクルクルと廻りながらトランス状態になっていく祈りの
プロセスらしいのだけれど。
セマーの踊り手が身につける帽子は墓石をあらわし、ジャケットは墓そのもの。
黒いジャケットを脱ぎ捨て白いローブになって踊るのは、地上からの解放を
意味するのだそ~な…。
ちなみに、右手を上(天)、左手を下(地)に向けるのはアッラーからの恵を
人々にふりまくことを意味するんだって。
興味深いのは、黒のジャケットを脱ぐ前に身づくろいをして膝をつき、
床に深々と頭をつけるのって三礼に似てるし、廻るって行為も、
理趣三昧に似てて、なんとなくこのあたり、オリエンタルな共通点が
あるのじゃないかと思ったりしました!