実はね。暫く前に献体の申し込みをしました。ただただ、私自身がね。献体をしますっていうだけじゃ登録はできないしくみになっていて。
なので、両親や妹夫妻に話をして了解してもらい、サインと印鑑を頂いて。そぉ~して、最後に「わたくしは献体に登録します」って自分のサインと印鑑を押したわけです。
何故に献体?と問われると理由はいくつかあるのだけれども…。
一番、解りやすいのは。わたしが献体登録した大学は歯科大学でね、常に献体登録者が不足しているのですって。今時、献体を断る大学もある中で。例えば自分が最後に役にたつならば、それは実に結構なことだなって思うし。
それにね。出家した時。戒名を授けても頂いており…。
わたしの死に際して、極力お金を使わないでね…。とかとか(笑)。自分の死生観の中で、生きて老いて病を得て死んでいくことの、今生での生き方は近しい家族には解っていてほしいなって思うのです。
少し前、こんな登録証が送られてきてね。
両面で印刷されたA4サイズの証書には、事細かに、でもとても丁寧に。その時に家族が為すべき事柄が書かれておりまして…。
これをね。母に送るのは実はとても気がひけて。っていうのも、わたしが持っているべきものはないのでね、何かあった時には家族が連絡するからこその証書なんだけど。それを母に送るっていうのは逆縁を意味することでもあり。なるべくなるべく。母に悲しい思いはさせたくないけれども。
「倶會一處」
で。ね。「彼岸でお会いしましょ…。此岸では、どうしようもない馬鹿娘ですけども」なんて、お手紙書いてたらポロリときてしまいまして(笑)。
まぁ、とにかく!手続きも無事に終了し、あとはその時を待つのみ…。ですので。
ここまでのプロセスが滞りなく済んだことにホッとしているのでした。