日本のプログレバンド、ファーラウトの唯一のオリジナルアルバム。
ファーラウトは宮下フミオと頭脳警察の左右栄一を中心として結成されたバンド。本作はゲストに喜多嶋修と山中明(ジョー山中)をメンバーに加えて作成された作品です。
宮下フミオはその後、ファー・イースト・ファミリー・バンドを結成することなり、ファーラウトはファー・イーストの前身となったバンドであると言えます。
本作はレコードA面とB面でそれぞれ1曲づつという大作志向のアルバムとなっています。
サウンドは禅/瞑想といった東洋的なイメージにサイケデリック/プログレッシブロック/ハードロックが合わさったような曲調であり、静と動がハッキリしたゾクゾクするような内容となっています。
「Too Many People」の緊張感漂うヘヴィなギターリフは一度聴いたら忘れられないほど。そしてアルバムタイトルとなった「日本人」は東洋的なメロディで始まり、エモーショナルでブルージーなギターソロが展開された後、急に読経が始まりリスナーの度肝を抜いてきます。
総評として邦楽史上最強のサイケデリック/プログレッシブロックアルバムであり、今までの邦楽ロックに対するイメージが覆るレベルの大名盤です。ぜひお聴き下さい!
【トラックリスト】
1. Too Many People
2. 日本人
Too Many People
日本人