【音楽アルバム紹介】Hot Rats(1969) - Frank Zappa

アメリカのシンガーソングライター、フランク・ザッパのソロ名義2作目のアルバム。

キャプテン・ビーフハートが歌唱をとるトラック2以外すべてインストゥルメンタル。

多彩な楽器を使用したカラフルなフュージョンとなっており、唯一無二の不思議なサウンドを構成しています。

風刺的で前衛的なザッパの初期作品とは大きく異なりポップで聴きやすいサウンド。しかしそこはフランク・ザッパ、一部奇怪で掴みどころがない部分もあり流石と言えます。

オススメは摩訶不思議でカラフルな「Peaches en Regalia」、美しいストリングスにザッパのギターが冴えわたる「Willie the Pimp」、多彩な楽器が使用されたプログレ調の「Son of Mr. Green Genes」、どこか切ないジャズロック「It Must Be a Camel」など。

フュージョン/ジャズロックに分類されますが、どちらかというとロックの領域で語られることが多い作品。

しかしながら、フランク・ザッパは一つのジャンルに縛られない多彩な作風が特徴なのでジャンル"フランク・ザッパ"として語られることが一番多いかもしれませんね。

【トラックリスト】

1. Peaches en Regalia

2. Willie the Pimp

3. Son of Mr. Green Genes

4. Little Umbrellas

5. The Gumbo Variations

6. It Must Be a Camel

Peaches en Regalia

不思議だけど美しいサウンド。一度聴いたら忘れられないです。

【音楽アルバム紹介】新宿マッド(1970) - フード・ブレイン

若松孝二が監督の映画『新宿マッド』のサントラ。全曲インストでサイケ、プログレ、ジャズをベースとしたインプロヴィゼイションを中心に構成されています。

フード・ブレインはギターにパワーハウスの陳信輝、ベースにゴールデンカップスの加部正義、キーボードにエイプリルフールの柳田ヒロ、ドラムにジャックスの角田ヒロからなるバンド。

本作をリリース後、加部正義の代わりに成毛シゲルグループに在籍していた石川恵樹がベースとして加入しアルバム『晩餐』をリリースします。

【トラックリスト】

1. M-6

2. M-8

3. M-3

4. M-9

5. M-4

6. M-1

7. M-2

8. M-5

9. M-7

10. M-7-2

11. M-10

いきなりサイケでハードなジャムセッションが繰り広げられ度肝を抜かれるのですが、後半はジャズセッションがメインとなります。

オススメは疾走感あふれる「M-6」、ヘヴィでブルージーなギターが特徴の「M-8」、各々のインプロヴィゼイションが炸裂する「M-9」、サイケとジャズの良いとこ取りな12分超えの楽曲「M-10」など。

混沌としていて癖が強めですが当時のアンダーグラウンドな空気を伝える重要な作品と言えます。

そしてメンバーが良いだけあり演奏が上手くて迫力があります。総時間70分超えでかなり聴き応えがある作品。

フード・ブレインはこのサントラとオリジナルアルバム「晩餐」の2枚だけを残し1970年に自然消滅。

陳信輝はソロアルバムをリリースした後、スピード・グルー＆シンキを結成するなど各人活躍を続けていきます。

M-8

【音ゲー曲紹介】The Least 100sec - 佐々木博史

GITADORAより「The Least 100sec」

初出は2001年のKEYBOARDMANIA 3rdMIXで、同年にGUITARFREAKS 5thMIX & drummania 4thMIXに移植されています。

アーティスト：佐々木博史

BPM：200-264

ジャンル：PROGRESSIVE

佐々木博史は元KONAMI所属の作曲家でプログレを得意とする人物。

曲名の読みは「ザリーストワンハンドレッドセカンズ」。通称「100秒」の愛称で親しまれており、曲の長さも100秒ちょうど。

ギタドラ黎明期の楽曲でありながらその美しいサウンドと圧倒的な難易度により高いカリスマ性を誇る楽曲。

現在でも人気の高い佐々木博史の代表曲です。

その人気からBeatmaniaⅡDX、ポップンミュージック、DDRなど多くの音ゲーに収録されています。

【難易度】

・Drum

Basic：5.20

Advance：6.85

Extreme：9.45

Master：9.94

・Guiter

Basic：7.40

Advance：8.70

Extreme：9.25

Master：9.80

・Bass

Basic：7.00

Advance：7.60

Extreme：8.00

Master：8.40

ドラムマニアのMasterは中盤に虹色の滝と呼ばれる全パッドを使用した複雑な配置が存在し、高い達成率を出すためには研究必死の難所となっています。

The Least 100sec

楽曲にマッチした神秘的なMVも人気の一つ。

【余談】

この楽曲はEmerson, Lake & Palmerの「悪の教典#9 第2印象」をオマージュしておりピアノの旋律がかなり似ています。聴き比べてみてください。

【音ゲー曲紹介】大見解 - Des-ROW

ポップンミュージックより「大見解」

初出は2001年のポップンミュージック6。

アーティスト：Des-ROW

BPM：143-172

ジャンル：ヒップロック

Des-ROW(右寺修)はKONAMI所属のアーティストでヒップホップやパンク・ロック、ミクスチャーを得意とする人物であり、大見解は氏の代表曲とも呼べる曲。

ジャンルのヒップロックとはヒップホップとロックをかけ合わせたもの。

このヒップロックというジャンルはシリーズ化されていくつも続編が作曲されています。

【難易度】

Easy：11

Normal：32

Hyper：40

EX：45

この楽曲はギタドラとDDRにも収録されており、なんと5鍵時代のbeatmaniaにも収録されています。

もはや音ゲー界におけるクラシック的な存在であり音楽ゲームの歴史を作ってきた重要な楽曲と言えます。

大見解(Long)

現在、アーケードではゲームサイズしか遊べませんが、唯一ポップンミュージック9CSにロングバージョンが収録されています。

【音ゲー曲紹介】ナイトフィクション - 中山真斗 feat. CHAN

BeatmaniaⅡDXより「ナイトフィクション」

アーティスト：中山真斗 feat. CHAN

BPM：163

ジャンル：ALTERNATIVE

アーティストの中山真斗(なかやままさと)はアニメ＆ゲーム音楽界で活躍する人物。

アイドルマスターシリーズやうたの☆プリンスさまっ♪など多くの作品に楽曲を提供しています。

【難易度】

NORMAL：4

HYPER：8

ANOTHER：10

全体的に逆詐称気味でフルコン難易度も低め。

ANOTHERはLv.10の中でも入門として最適な譜面となっています。

ナイトフィクション

中山真斗はⅡDXにも楽曲を提供しているのですが、この楽曲は今まで以上にシリアスで特に人気の高い楽曲となっています。