先週の月曜日。プールでのパーソナルレッスンが終了してトレーナー、ハービーとさようなら。ハービーはジャグジープールでカピバラのように身動き1つせずにお湯に浸かり、わたしはもう少しクロールの練習をしてから上がった。
ハービーはまだプールエリアにいてシャワーを浴びていたので、そうだ、そうだ、肋骨を見てもらおうと思って傍へ寄っていった。
「ちょっとちょっと、肋骨見て見て」
肋骨を本当に見せるわけじゃなくて、腹式呼吸をして肋骨の動きを見てもらう。先週ウェアの上から肋骨を触ってもらいながら呼吸をしてちゃんとできていると褒められた。水着の方がよくわかると言われ、もっと褒められたくて見せに行ったわけ。
わたしは深い呼吸ができず、走り終わった犬のように肩で息をしていると言われていた。肋骨を締めると深い呼吸ができるようになるらしい。深い呼吸ができると何がいいのかはわからない。でも。おまけでウェストが細くなるとも聞いて俄然やる気が出て、気がつくと常にやっている。電車の中でも、朝礼中でも、席にいるときでも、プリンター待ちをしているときも。短い距離なら歩く時でも。わたしとしては深呼吸ができるようになる方がおまけだ。
「ほら、ほら」
ドヤ顔だったと思う。背の高いハービーは中腰になってわたしの胴回りをガン見。プールサイドのおかしな二人組。
「おおー!」
「できてるでしょ?」
「できてます、できてます!くるりさん、肋骨動くじゃないですか、自分でもわかりますか?」
「わかっちゃうんだよねぇ」
「すごいですね。肋骨もすごいですけどウェストのくびれ方がえげつないです」
「そう!そうなの!なんだかいつの間にかごそっと肉が取れてた」
「このまま行くとミネフジコになれますよ」
「は?」
「ミネフジコ」
フジコ・ヘミングウェイでも西川峰子でもなく、ルパン三世に出てくるフージコちゃんのことを言っているらしい。
おおー!峰不二子!悪くない。フジコちゃんになっちゃう?(笑)
全体的に痩せたようだけれど、特にウェスト周りの脂肪の減りが顕著で、実際にウェストは11センチ、下っ腹も8センチは細くなっている。
ハービーは肋骨を締めるとウェストが細くなると言っていたけれど、実のところは減量によってウェスト周りの脂肪が取れ、肋骨を締めることができるようになって寸胴じゃなくなり、ウェストが細くなったように見えるんじゃないかと思う。錯覚?錯視効果?
何にしても、見た目が細ければそれに越したことはない。実際に正面から見ると25年ぶりくらいにくびれは出来たしウェストも細くなった。
「くるりさん、水着の胴回りぶかぶかですよ」
「これだってまだ新しいんだよう。今ならI田さんにあげた水着着れるもしれない。返してって言っておいてよ」
先日、水着の通販でうっかり2サイズ小さいものを買ってしまった。セール品なの返品できず、ハービーのパーソナルトレーニングを受けているI田さんに着てもらっている。
ドラえもんのポケットが消えてる日も近い。自前の浮き輪も背脂も消えてなくなるのは時間の問題だ。今日も肋骨締めるぞー!おー!肋骨締めていこー!おー!(バレー部っぽいのりで)

トレーニング2時間前のご飯。仕事中に抜け出してローソンのイートインスペースで速攻で食べる。もぐもぐ。