くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

ゴーグルが壊れてしまったおばあちゃんのこと

2020-12-14 08:01:00 | プール&スポーツクラブ
土曜日、さらにひどくなった内腿筋肉痛。ジャンピングスクワット、恐るべし。よたよたで歩き…もう怪我のレベルなんじゃないかと思った。でも、もう大丈夫。

朝、マイケルとプールへ行く。土曜日の常連さんたちの中にいつものピンク色の帽子のおばあちゃんがいた。

彼女は金魚のおもちゃのようにパタパタと腕を回す背泳ぎ専門スイマー。常に一定のスピード、間隔でずーっと泳ぐ。とりわけ速いわけではないけれど、すぐに折り返したい人。

多分周りのことは気にしていない。自分が岸にたどり着くと間隔をあけずに折り返してしまうので、前を泳ぐ人の速さによっては追いついてしまう。追いついてしまって、逆泳しようにも向かってくる人がいたりして真ん中でオロオロ。

何回か繰り返せばわかりそうなものだけれど、絶対に自分の信念を曲げないタフな神経を持つ。

そんな彼女のゴーグルが壊れてしまったらしい。スタッフのお兄ちゃんになんだか訴えていた。

そのうちゴーグルをつけずにビート板でばた足を始め、気がついたらいつの間にかわたしの後ろで列に加わっていた。上を向いてるからゴーグルも要らないのか。来たからには何が何でも泳いで帰りたいんだなと思った。

わたしが岸にたどり着くと、お兄ちゃんが待っていた。わたしではなくピンク帽子のおばあちゃんを。

「ゴーグルつけないで見えますか?」

「見えません」

「危ないので今日はビート板で泳いでもらえませんか?」

「さっきやったけど全然進まないんだもの」

「でも、見えてないと危ないです。ここのレーンは立ち止まる人がいますから見えないと接触します」

「大丈夫、大丈夫、気をつけてるから」

「でも。さっき接触しましたよね、前の方と」

(え?わたしと?かな?全然わからなかった・・・)

「気をつけて泳ぐから大丈夫」

「ゴーグルしないと危ないんですよ」

「大丈夫、目をつぶって泳ぐから」

横で聞いていて吹き出しそうになったのでスタートした。その後、おばあちゃんどうしたんだろう?ロッカーに3つくらいゴーグル入ってるから貸してあげればよかったかな。