くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

鳥小屋とホシノさんとレオパード柄

2021-01-17 16:18:00 | やる気スイッチ
バズーカ岡田さんゴリ押しのスーパー大麦。先日お米に混ぜて炊いてみた。

なかなか香ばしくて美味しかった。これなら続けられると安心。お米を食べないときにはどうしようかと、調べてみると茹でていろいろな物にかければいいとある。茹でたあとの栄養価は水溶性だから損なわれるともあるし、大麦の中の方にあるのは溶けないから大丈夫ともあるし、よくわからん。そして、プチプチの食感だって。

15分ほど茹でてみた。オートミールも鳥の餌みたいだったけれど、これもやっぱり鳥の餌にみえる。鳥の餌という言葉で最近よく思い出すのが小学校の校庭の端の方にあったやたらと大きな鳥小屋のこと。

わたしは小5の3学期に当時暮らしていたところより田舎の町に転校をしたのだけれど、転校先の学校で小鳥の世話係をやらされた。転校初日に係決めがあって小鳥の世話係は1人決まっていたけれど、もう1人が決まらず、なり手がいなくてやらされた感。毎朝、登校したら鳥小屋の前で育てている小松菜を摘んで鳥小屋に入る。お水を取り替えて、餌を足す。最後に小松菜を置いて帰る。

あとでわかったんだけど、通年小鳥の世話係をしていたホシノさん。彼女はなぜかクラスで除け者にされていて、クラスの誰もがその子と係を一緒にやりたがらず、事情を知らない転校生のわたしがやれということだったようだ。

ホシノさんはやたらと背が高くひょろっとしたおとなしい女の子。思えばダレノガレ明美ちゃんに似ていた。ホシノさんは鳥小屋でわたしに自分といると嫌われるよと言ってきて、わたしは「そうなんだ」と返事をしたのを覚えている。

同情するでもなく、慰めるでもなく、否定もせず。なんて酷い子供だ。「そんなことないよ」くらい言えなかったのか?

告白された翌日、わたしが学校に着ていったジャンパーがクラスで話題になった。お母さんが買ってきたおばさんくさいレオパード柄。お母さんはオシャレだと言ったけれど、そんなの着てる小学生は当時はいなかった。そして、話題になったのは柄が問題なのではなくて、それがホシノさんとお揃いだったから。

冷やかされたわたしは、言ってきた子に「これ暖かいんだよ、着てみる?」と言ったら「へ?」という顔をされた。

「いちいちうるせーよ、田舎者!」と顔に書いてあったのかもしれない。翌日から意地になってそれを着ていったのを覚えている。散々家でお母さんにおばさんくさいと文句を言っていたので弟に「くるりちゃん、そのジャンパー嫌だったんじゃないの?」と言われても無視して着ていった。

小6に上がるとき、分校で西の方の小学校へ行ったので、学区の違うホシノさんとはそれっきり。ホシノさんどうしてるんだろう?小5の思い出は鳥小屋とホシノさんとレオパード柄のジャンパーだけだ。

茹でた大麦。とりあえず、スープに入れてみようと、乾燥わかめ、ガゴメ昆布、寒天にお湯を入れてスープになるやつに入れてみた。ついでに難消化性デキストリンも入れてみた。

これを入れたらなんでもトクホになると言うわたしに、「健康オタクだったウチヤマさんみたいだ」とマイケルが言う。続けて「ウチヤマさん、健康に気遣ってたけど死んじゃったぜ」とも。

「いちいちうるせーよ!」の気分だったけれど、「いいじゃん、好きでやってるんだから。マイケルも入れてみる?」と返した。わたしも大人になったから顔にも書いてなかったと思う。

で、茹でた大麦。別に普通。美味しいと思う。プチプチの食感ではない。スープに入れてしまうとあまり噛まない。この大麦はよく噛んだ方が美味しいと思う。なので、無理にスープに入れるよりはそのまま、もぐもぐ食べる方がわたしには合っているかも。