Menkarm World

メンカームの趣味の部屋へようこそ!

上げ底

2019年01月18日 00時00分00秒 | タイで子育て
娘が中学入試でUP校1組を逃した事で、それまで塾で仲良くしていたのに話し掛けても返事もしなくなった子供が2名。妻の話でも見向きもしなくなった親が1名。1組は親子だそうだ。
「お前ら何か悪い事でもしたんじゃねぇ?」と尋ねるが、妻も娘も全く覚えが無いそうで、親子でやる1組は常に娘より成績が上位の生徒らしい。
「馬鹿は相手にできねぇって事だな」と私が言うと、妻も娘も同意。力が無ければ相手にして貰えないのだ。
昨年末にマヒドン対策数学塾へ入る話を娘へすると、高いレベルの勉強が出来る事への期待を口にしたが、小6の時に塾で一緒だった1組の生徒達と上手く付き合えるか不安がある様子だった。「大丈夫だよ」と一応は励ましたが、1組を逃した娘の肩身の狭さは十分理解できたので作戦開始w。

バンコクで数学塾をやられる先生にウドンでの講師を依頼した時に「生徒を選ぶ」と言われたそうで、開講前の12月中旬には2つの宿題が出され、1つは昨年のソポト(ナナチャート)試験一式、もう一つはバンコクで経営される塾のオリジナル問題30問。提出期限は年末の30日。
私の作戦は、①宿題を誰よりも先に提出すること。そして②いつも数割差で負けている上位グループより高い点を取ることw。
後期授業の中間試験は27日までなので、どの生徒も塾の宿題に取り組むのは27日からと思われ、成績上位の生徒は塾が多いので、最初に提出するのは簡単な筈。最高点を取るのは当然私が手伝う。要するに上げ底だw。

先ずは娘に解かせたが、ソポト試験の解答に実際の試験同様の時間制限をすれば、出来るのは10問がいいところ。これが娘の実力(恥w)。そこから解けない問題の解説を私がやって全部で25問解かせた。中学生向けとは言え、難しくて手が出ない問題が5問もw。教えた後に再び1問ずつ解かせて確認。もう一度時間制限を掛けて娘へ全問やらせると、一度解いているので、当然制限時間内に25問が終了。
バンコクの塾のオリジナル問題は、やはり娘だけだと半分しか解けないので、私が教えて全問解答出来る状態にした。
解答用紙へ書き込むと塾を主催される御父兄へLINEで送付し、送った後に妻から「提出先はそちら?」と連絡を取らせた。「先生へ直接送って」と返事が来たので、先生へ送信。塾主催の御父兄へ送ったのはアピールの為であり、当然ワザとw。

提出期限内へ提出したのは、上位グループ+娘だけであり、提出の締切は年明け3日に延長。3日の夜に先生が全員の採点結果を公表。こういう塾は生徒の得点を公表して競争を煽ると読んで得点の上げ底を仕掛けたのだが、宿題は2つとも最高点で予定通りw。学校で成績トップの生徒のお父さんから「今までどんなテキストで勉強したの?」と問い合わせの電話まで入った。

塾の初日に私が車で娘を移動させていると、塾へ歩いて行く上位グループの生徒達を発見。車を停めて娘へ「一緒に行け」と言うが、車から降りない。受験で1組を逃して数人から相手にされなかったショックだけでなく、自分で引け目を感じて近寄らないのだろう。
上位グループの生徒から少し遅れて、妻と一緒に塾へ歩いていく娘。学業でも追いかけて、いつかは追い越す日が来れば・・・と思いながら眺めていた。

塾へ着くと上位グループの生徒達から小6の時と同様に仲良く接して貰えた娘。先生は、娘と上位グループの名前を出して「この子達のように勉強しなければ・・」とお話が有ったそうで、上位グループと同列の扱いになっていたそうだ。妻を相手にしなくなってたお母さんも、昔通りに話し掛けて来たそうで、取り敢えずの「上げ底作戦w」は成功。先生は、バンコクの塾で使っているマヒドン・トリアムウドム入試問題集を娘へだけそっと下さったそうで、期待されているのだろう。(どうしようw)

さて、ここで困ったのが娘。自宅で私の補助が有る「上げ底作戦」は、塾の宿題に限っては継続可能だが、1月13日にはソポト(ナナチャート)試験がある。当然だが、その結果が出れば「上げ底」は直ぐにバレてしまう。
ヤバイと思った娘は、いつもなら22時半には寝ていたのに、連日0時過ぎまで頑張るし、朝は妻より早く5時前には起きて勉強してたり。
これは想定外だったが、良い効果だ。

13日の日曜にはソポト(ナナチャート)試験が実施されたので、しばらく後に結果が発表されるだろう。「上げ底」が実力の底上げに繋がれば嬉しいが、上げ底がそのままバレた時は厳しいだろうなあ。( -_-)

先週の問題



数列 4  6  10  16 ・・・ が604になるのは何番目ですか?

ソポト(ナナチャート)試験 2559(2016)より


メンカームの解答

お馬鹿な私は、4  6  10  16 ・・・と各項が先行する二項の和になるフィボナッチ数列かと思って続きを書き出したが、
4  6  10  16  26  42  68  110  178  288  466  754 ・・・と604にならない。
そういえばフィボナッチ数は最初の2つの数字が1だったなあと、後から気付く間抜けぶりw。
それならと各項の差を調べると
数列  An 4   6   10   16
階差数列Bk   2   4    6
公差         2    2    ・・となっており、
4 6 10 16・・・と続く数列Anは、初項2で公差2の等差数列Bkを階差数列に持つのが判る。

階差数列Bkは初項2公差2の等差数列なので、一般項Bk=2+2(k-1)=2k

数列Anの一般項は
     n-1
An=4+Σ(2k)
     k=1
      n-1
  =4+2Σk
      k=1

 n
 Σk=n(n+1)/2 なので、
 k=1
nへn-1を代入して
 n-1
 Σk=(n-1)((n-1)+1)/2=n(n-1)/2
 k=1

      n-1
An=4+2Σk=4+2(n(n-1)/2)=4+n(n-1)=n2-n+4
      k=1
An=n2-n+4=604

2-n-600=0
(n-25)(n+24)=0
n=-24,25
n>0なので
n=25

答え 25番目

おまけに25番目までの総和 Sn=4+6+10+16+・・・+604 を求めたい。

An=n2-n+4 なので、
   n
Sn=Σ(i2-i+4)
   i=1
 n   n   n
=Σi2- Σi + Σ4)
 i=1  i=1  i=1
↓暗記!
 n
 Σi2=n(n+1)(2n+1)/6
 i=1
 n
 Σi=n(n+1)/2                
 i=1
 n
 Σc=nc
 i=1

なので、
   n   n   n
Sn=Σi2- Σi + Σ4)
   i=1  i=1  i=1
=(n(n+1)(2n+1)/6)-(n(n+1)/2)+4n

=(n(n+1)(2n+1)-3n(n+1)+24n)/6

=(2n3+22n)/6

604は25番目なので、n=25

Sn=(2×253+22×25)/6=5300

答え Sn=4+6+10+16+・・・+604=5300

タイの中学生だと、この辺まで出来れば良いかなと(今のところw)思っている。
娘へは何度か教えたが、またしっかり教える予定。

今週の1問



正六角形ABCDEFがあり、GはABの中点、FH=2AH。
三角形AHGの面積を1c㎡とした時の正六角形ABCDEFの面積を答えなさい。

ソポト(ナナチャート)試験 2559(2016)より


タイの中学生向け数学ギフテッド問題の記事へのリンク→#高1入試ギフ

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