会社員の頃は毎朝社用車の
始業点検をやったが、自家用車を運転する前に点検する人は少ないだろう。
私は車の走行距離が45万キロを超えた4年前頃から毎月簡単な点検をやっており、ブレーキ液・パワステ液・冷却水とエンジンオイルの量の確認と、バッテリー液や洗浄液の補充にエアコンのフィルター交換。エンジンやタイヤの外見の確認をやっている。
先月末にいつも通りサササッと点検してエンジンの外見を確認していると…
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ターボからのオイル漏れを見つけた。
ターボへエンジンオイルを循環させるパイプの接続部付近からの漏れに見えるが、昨年11月にターボ付近のオイル漏れを修理したばかりだったので同じ店へ持ち込んで見てもらうと、ターボからの漏れではなく接続部からの漏れで間違い無いそうで、人手が足りなくて直ぐに対応できないからと近くの別のお店を紹介。
紹介された店へ電話を入れるとコロナのワクチン接種をしたばかりなので数日待って欲しいと言われ、仕方が無いので自宅へ向かったが、集落の外れへ小さな自動車整備店があるのを思い出し、今までに一度も使って無いが寄ってみる事にした。
油漏れしたターボを見せると、一度取り外して液体ガスケットを塗って組み付けるだけで修理できるそうで、他の車のブレーキ修理中だったが私のを先にやってくれると言うのでお願い。
屋根がある作業場は他の車があるので、炎天下で汗びっしょりになって作業され、エンジン側へ貼り付いたガスケットを外すのに苦労しながら30分程掛かってパイプが外れた。
古いガスケット(上)は、貼り付いたのをマイナスドライバーで剥がすのに折れたそうで、ガスケットシートを切って新しいガスケット(下)を手作り。
下は旧車整備で有名な京都の斎藤商会の動画。
7:50付近からガスケットシートを切ってガスケットを自作される場面がある。
高温になるターボ側はガスケットを入れ、エンジン側は液体ガスケットを塗っただけで組み付け。
一時間程で作業が終わり、修理代金は3百バーツだった。
エンジンは他にもヘッドカバーから油が漏れており、それを気にする妻がいくらで直せるか尋ねると、店主が戻ってから電話させると言われるので帰宅。
夕方に電話が入り、価格は3500バーツと言われる。
ネットで部品を検索すると、ヘッドカバーガスケット一式で千バーツ弱。
昨年11月に燃料噴射弁を清掃してもらった時にヘッドカバーを30分で開けたので、開け閉めで長めにニ時間と見て工賃が千バーツ。妻がエンジンルームの洗浄も頼んだので、これが5百バーツとして計2千5百バーツ。千バーツはボラれている計算になる。
「おい、高いから止めろ」と私が言うと、それでも油が漏れていると妻は言う。
「昼に直したターボはポンプでオイルを送ってくるので、ひどく漏れると面倒だが、ヘッドカバーは飛び散ったオイルが垂れてゴムの劣化部分から漏れるだけなので量も少ないし、そのまま放置しても問題無い」と教えるが、妻は割高でも直したいらしい。
しかも日本でも「接着剤を塗っただけで修理した振り」をする業者が居る…
のに、「今日初めて使った業者を信用して大丈夫か?」と言うと、私が付いて監視しろなんて言い始める。
妻の車だし、金を出すのも妻だから良いかと思ってやらせる事にした。(立会はお断りw)
朝8時に持ち込んで、店主の車で自宅へ送って貰い、夕方5時過ぎに持って来て…
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3千4百バーツ也。
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エンジンルームは水洗いくらいに妻は思っていたらしいが、ワックスを塗ってテカテカw。プラ部品なんて油が浸透して劣化するのではと心配になったが、塗られた物は仕方がない。w
困ったのが社内とエンジンルームに漂う加齢臭に似た臭い。
ワックスの臭いか作業員の体臭か知らないが、昔懐かしいおじさん臭くなってしまった。
車内はスプレー殺虫剤を撒いて一晩置いて解決(犬の小便でも記事にしたが消臭効果があるみたい)したが、エンジンルームは車内の様に密閉出来ないのでそのまま。
停車時に外気導入するとエンジンルームからの臭いが気になる。
本当にガスケットを交換して修理をしたか、接着剤を塗って誤魔化しただけかは、もうしばらくすると判る筈だw。
今回利用した整備店は、作業場へエンジンをバラしたトラックとミッションをバラした乗用車が置いてあり、それらがオブジェではなく完成するなら使えるかも?
同じ集落でも端と端とで数キロ離れているが、ムアン(県央)まで行かなくても修理出来るのは魅力的。
割高なのと変な臭いは勘弁して欲しいけど…。