我が家の横へズラっと並ぶゴミバケツ。
枯葉であり、1年待つと…
腐葉土になる。
その異様さに「何が入ってる?」と尋ねる方も居られるが、中身は…

枯葉であり、1年待つと…

腐葉土になる。
昨年に32ガロン(121L)バケツ5個分作って蘭や観葉植物へ使うと調子が良く、妻が欲しがるので作り方を教えて今年は9個追加。
枯葉は役場の溜池の周りの落ち葉を集めて売る人が居るので、飼料袋1袋25バーツ(袋代別途5バーツ)で依頼。
10年前に70歳くらいに見えたので「ヤイ(お婆さん)」と呼んでいたが、今でも70歳くらいの外見だし変わらず仕事をされてきるので妻が歳を尋ねると、私と同じ57歳。w
32ガロンバケツ1個に2袋位必要。
他には…、
醗酵スターターとして腐葉土や醗酵堆肥、
醗酵促進剤として小麦粉と窒素分のある肥料、
栄養補強剤として鉄液肥を使っている。
醗酵堆肥はトリコデルマ菌を使用して完全醗酵させたペレットタイプをネット通販で買って使用。
醗酵促進剤として窒素肥料を入れるのは、有機物の分解に窒素が必要だから。
小麦粉は栄養が多く、初期の醗酵を素早く進める為に入れる。
鉄液肥は売ってるが、インスタントコーヒーを薄めに水へ溶いてスチールウールを入れ、一晩置いて真っ黒になれば完成。
スチールウールは大手スーパーへ売っているピカピカ光ったステンレス製は使えないので注意。
タイだと雑貨店のMr.DIYやネット通販で入手可能。
作り方は、
①バケツへ底から20センチ位枯葉を入れて踏み固める。
②小麦粉をパラパラと撒く。
(多過ぎると腐る=生ゴミ臭)
③腐葉土や醗酵堆肥を薄く敷く。
④窒素を含む肥料を水へ溶いて掛ける。
(水が多過ぎると腐る=ヘドロ臭)
⑤枯葉がバケツへいっぱいになるまで①〜④を繰り返す。
⑥数日待つと白いカビが生えてバケツ内が発熱。
⑦発熱が収まると鉄液肥を数リットル振り掛ける。
異臭がして腐りそうな時は、バケツから枯葉を全部取り出して余分な水を捨て、よく掻き混ぜてからバケツへ詰める。
醗酵させるには気温が高いのが有利なので、私は2月の終わり頃に仕込んで5月頃から使い始めるが、黒く変色して腐葉土らしくなるのは12月頃から。
枯葉の中へガラス片や釘等の異物が混入している事が多く、腐葉土をバケツから掘り出す時は、素手でやらず移植ゴテ等を使うのが安全。
私は植物を土やココナツ殻で植えて、腐葉土でマルチング(植込み材の表面を覆う)しており、保湿効果や微量元素の供給で植物が格段に元気になるし、固形肥料を入れた場所へヌルヌルの苔が出来難いのが嬉しい。
腐葉土はタイでも売っているが、自作すれば好みの醗酵具合で使えるし、添加物もいろいろと試せるので楽しい。
日本へ居た時の趣味がオオクワの飼育で、
『カブクワ飼育日誌』
破砕した広葉樹へ添加物を入れて醗酵させて幼虫の餌にしていた時は、醗酵促進に黒砂糖を使ったり、栄養補給に全粒粉を入れていた。
育てる生き物はオオクワから観葉植物に替わったが、昔を思い出してやっている。