石田衣良『REVERSE』。
『娼年』以来のしばらくごぶさたしていた。
なんだかとても馴染まない。
まず、これが新しい恋のかたちといわれてもまったく納得感が無い。
いっそのこと、『サイボーグ・フェミニズム』にもでてきた、身体を分離した
状態でのSFに仮託した恋愛のほうが新しいと思う。
最後にキリコ/秀記というWの自我を含めての恋愛という締めになるのだろうけれど
二重化した自我をそれ自体として認めていくというのは違和感がある。
確かに人間の自意識は無矛盾ではないが二重化しているのをスタンダードとして
受け入れるのはダメだった。乖離ということになりはしないか?
気分や状態によって変化するのとは違うと思うからだろう。
話の内容は単純だ。SNSだろうがメールであろうが基幹のテクノロジは
新しいものではない。文通と同じだとおもう。
そしていくつも気になる言葉がある。
”光ファイバーで繋がって”って繋がってないし?
間にサーバーがあるわけだし。
”光の速度でメールが飛んでいく”飛んでいないし。パケットを組み立てているのは
PC側でメール本体は分解されているのに。
なんといっても日常の生活感があまりに平板だ。
そして説明的文章が多すぎ。
その文章も同じ繰り返しですぐに飽きる。
うーん。。。たぶんうわっすべりに感じているのだ。
同性愛に対する”偏見は無いけれど私は違う”っていう
繰り返し部分も鼻につく。
テーマは面白いのだけれどちゃんと仕上げていないと感じた。
しばらくは読まなくてもいい作家に入ったようだ。
『娼年』以来のしばらくごぶさたしていた。
なんだかとても馴染まない。
まず、これが新しい恋のかたちといわれてもまったく納得感が無い。
いっそのこと、『サイボーグ・フェミニズム』にもでてきた、身体を分離した
状態でのSFに仮託した恋愛のほうが新しいと思う。
最後にキリコ/秀記というWの自我を含めての恋愛という締めになるのだろうけれど
二重化した自我をそれ自体として認めていくというのは違和感がある。
確かに人間の自意識は無矛盾ではないが二重化しているのをスタンダードとして
受け入れるのはダメだった。乖離ということになりはしないか?
気分や状態によって変化するのとは違うと思うからだろう。
話の内容は単純だ。SNSだろうがメールであろうが基幹のテクノロジは
新しいものではない。文通と同じだとおもう。
そしていくつも気になる言葉がある。
”光ファイバーで繋がって”って繋がってないし?
間にサーバーがあるわけだし。
”光の速度でメールが飛んでいく”飛んでいないし。パケットを組み立てているのは
PC側でメール本体は分解されているのに。
なんといっても日常の生活感があまりに平板だ。
そして説明的文章が多すぎ。
その文章も同じ繰り返しですぐに飽きる。
うーん。。。たぶんうわっすべりに感じているのだ。
同性愛に対する”偏見は無いけれど私は違う”っていう
繰り返し部分も鼻につく。
テーマは面白いのだけれどちゃんと仕上げていないと感じた。
しばらくは読まなくてもいい作家に入ったようだ。