めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

アクアリウム ベイビー

2008-04-16 16:40:37 | book
観賞用胎児という考え方がとっても気に入った。
透明な人工羊水のなかに浮かんでいる胎児は
興味深いのではないだろうか。

思考が走る際に頭が光ると言うのも面白い。
ほんとうなのかしらん?
シチュエーションの面白さもさることながら、
純粋な思考体としての人間(?)ってSFちっくで
ありながら、ここではそうなっていない。
肉体回帰?人はこの肉体とともにあってこそ
人間であるとは思う。
肉体と精神は二分しにくいものだと考えている。

どちらが主でも従でもない。
脳も所詮臓器。このなかにこびとさんがいて
”わたし”を”メタわたし”がコントロール
しているわけではないと思っている。

このお話の中では、肉体は既に無い。しかし
アクアリウムとして肉体が存在する。肉体に精神を
ダウンロードするというわけなんだろうけれど
それはどうなのだろう?
イーガン的なダウンロードとは違う。
もともとそのアクアリウムベビーの中にあった
意識は消してしまうのだろうか?
肉体を持つことは退化となるのだろうか。
淘汰圧。進化は前進、明るい未来を指し示しているわけではない。
身体は無いほうが楽かもしれない。
わたしは以前は食べることに興味がなく、ガソリンのように
エネルギーを供給できれば楽なのにと思っていた。
最近はわたしはわたしのからだを使っていくことに面白さを感じてもいる。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。