70年前の5月29日、
500機のB29爆撃機により焼夷弾が投下され、横浜の中心部は焦土と化しました。
ずいぶん、更新ができずじまいで、申し訳なく思っています。
毎日、仕事に追われ、休みが取れるとなれば、千葉へ行くという日々でした。
千葉暮らしの拠点が、インターネット環境であれば問題ありませんが、
相変わらず、ソフトバンクのスマホでは「圏外」が解消されません。
それはさておき、3月10日が東京大空襲の日として、記憶されるように、
横浜大空襲の日は、それほど意識している方は、
横浜市民の中でも少数派ではないかと思います。
「横浜の戦災と空襲」という、全6巻の記録本が、
昭和50~52年にかけて刊行されました。
その記録収集の呼び水となったのは、、
この「市民グラフヨコハマ No.2 特集:横浜市民と戦争」(←ここをクリック)だ、
と私は思っています。
グラフ集めをしていることから、譲っていただいたものですが、
横浜市の図書検索システムでは、1項目でしかヒットしません。
多くの戦争の体験者がすでに少なくなってしまっている中で、
あえて、ブログで紹介することとしました。
先の大戦で無念にも亡くなった方の思いは、
これらの史料を決して、書庫の奥にしまったままにして欲しいといっては、いないはずです。
市民グラフヨコハマの後継誌といわれる「季刊誌・横濱」の、
今年夏号の特集は「70年目の夏〜市民が語り継ぐ戦争体験〜」だそうです。
戦後70年となり、
横浜市市史編集室(←ここをクリック)では、
資料収集のほか、ホームページの充実に努めているのは、
意義のあることなのではないでしょうか?
「横浜の戦災と空襲第1巻・体験記編」の、
市長あいさつ(←ここをクリック)をご覧いただければ、
刊行に至った経緯がわかります。
今まで市民グラフを検索したことがなかったのですが、
2冊しかないんですね。
少なくとも鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区の図書館に欲しいです。
発行した時に、各区の図書館に送ることをしていなかったのでしょう。
残念です。
図書館を含めて無料の施設を有料にするという
話しが従来からあるようです。
直営施設を、民間に委託化して経費節減すること
から順次進めていて、
直営館は利用率で予算を査定するようになります。
そのため、貸出率が上がらない、
郷土資料や歴史資料を配架するのをやめ、
貸出待ちの多い書籍に傾倒しました。
その結果、保管期間を設定し、
ほとんどが廃棄されました。
図書館法には、「図書館」とは、
図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、
保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、
調査研究、レクリエーシヨン等に資することを
目的とする施設、とうたわれています。
図書検索システムの狙いは、
唯一中央図書館のみ収蔵されていれば、
法の目的に合っているという訳です。
市史編集室が中央図書館に移ってから、
昭和期の図書として、
回収を試みているとの話も聞いています。