散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

タンポポと、かき氷

2008年03月26日 | ★メタ坊徒然草
ラーメンウェスタンと銘打った伊丹十三監督の映画の中で、ナルトが鼻に飛んでくるシーンが印象的だったが、その話ではなく、道ばたに咲いていたタンポポが気になって、インターネットで調べてみたら、いろんな種類があることを初めて知った。とりあえず、ニホンタンポポとセイヨウタンポポがあって、繁殖力旺盛なセイヨウタンポポが勢力を広げていることぐらいは、学校の授業で習った。カントウタンポポとかカンサイタンポポとかエゾ、トウカイなど地域特有の冠をつけたタンポポがあり、私たちがよくいうタンポポの花の色は黄色いものと思い込んでいたのは大きな間違いで、関西から西ではシロバナタンポポが多くを占めているため、タンポポの花は白いものと関西以西の人々は思い込んでいるということを知った。今回、道ばたで咲いていた白いタンポポは、突然変異ではなく、関西からの移住者だった訳だ。
高校生のときの自宅~九州間ヒッチハイクでは、ほぼ毎日5~10キロは歩いていたので、夏の炎天下、よく駄菓子屋のような店でかき氷を食べた。シロップを入れた器にかき氷が山のようになっていて、氷を崩さぬようにスプーンを抜き、山を手で押さえてスプーンでかき回して食べたものが、天竜川を渡ったとたん、かき氷の山の上からシロップがかけられて出るようになり、関門海峡を渡るとシロップで全体が真っ赤に染められたうえに、うっすらと上白糖がまぶされることには、相当カルチャーショックを受けた。
文化の地域差は、よくいう「お雑煮」のような食を含め、言葉・方言など多方面に存在している。それも学校教育の均一化のせいでその特色も世代が若くなるほど薄れてきており、全国展開する店がフラッペなどという名でかき氷を標準化して、どこへいっても金太郎飴のような世の中になってしまいつつあるのは、時代の流れなのだろうか?一方、ある意味では全国的に高齢化していく中で、世代間格差というかたちで様々な問題が起こってきているのも事実だ。最近のニュースでは、医療現場で方言がわからず問診に支障のないよう方言をデータベース化するという取り組みがはじまっている。例えば、津軽弁(青森)で発熱前の背中がゾクゾクする感じは「うじゃめぐ」「ぐじゃめぐ」。おなかの鈍痛は「腹にやにやする」「腹にきにきする」。広島弁でひじを机の角にぶつけて、しびれたときの感覚を「はしる」など。私もひと冬の間、長野のスキー場で住み込みのアルバイトをしたときに、かなり困った。その分、地元から来ていた女の子に通訳してもらったおかげで、お友達になれるきっかけになり、ある意味では方言に感謝もしている。都会から来た若造だったから「おやげねえ」「ずくなし」「げいもねえ」「しょうしい」「ちびてえ」などとよく言われ、今でも耳についている。よくよく調べてみると辛辣な言葉が投げかけられていたことに気付くが、当時の通訳では「大変だね」「がんばろうね」などと聞かされていたのは彼女の思いやりにほかならなかった。

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1 コメント

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カキ氷 (酔華)
2008-03-27 06:45:09
カキ氷にそんな地域差があったなんて…知らなかった。
私も若いときは自転車で長距離ツーリングをしていましたが、あるとき九州に入ったら百円札がまかり通っているのを見てビックリしました。その頃、本州では百円札なんて消滅していましたからね。
まるで外国の通貨のような気がしたものです。
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