散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

東京葛飾柴又散歩4

2010年02月08日 | ★メタ坊タウン情報

矢切の渡し乗り場から新八水路の辺りで土手を上ると、寅さん記念館の屋上に出る。
階段を下りると中庭に出た。
中庭には、日本地図と映画・男はつらいよのロケ地となった場所が焼き付けタイルで表示され、その1話1話の名セリフが書かれたボードも設置されている。
ベンチには置き忘れられた寅さんのカバンがあった(上写真)。
チケットにしたって、入口にしたって、遊び心が見える。


それにしても「寅さん」といってわかる人がどのくらいいるのだろう?
正月映画は、007に、寅さんというのが常識だった。
そのあとを埋めた釣りバカシリーズも終わってしまった。
古き良き日本も終わりを告げてしまったのかもしれない。
寅さんのすべてがわかる博物館としての記念館の展示物を見て、ほっとするのも、私たち50代がせいぜい若い方だ、となると、何とかならないものかと思う。
記念館はこの前リニューアルされたけど、携帯電話を便利に使う時代となると、寅さんのカバンの中身を見て、何に使ったかを想像できる若者がいたら感謝状ものだ。


寅さん記念館を出て、道を回り込んだ隣りに、山本亭がある。
カメラ部品工場を営んでいた山本栄之助翁の邸宅で、関東大震災後に建てられた、大正末期から昭和初期の意匠を凝らした建物と庭園が素晴らしい。


和洋折衷の増改築を繰り返した建物で、居宅というよりも、多くの来客をもてなすための迎賓館的な役割を果たしていた別邸なんじゃないだろうかと思える。
たぶん、非公開部分に居室や寝室として使っていた部分があるんだろうし、2階建ての土蔵や防空壕的な地下室も併設されていることからすれば、確かに住んでいたんだと思える部分もある。


家全体を取り巻く廊下が、各座敷が独立して使われることを意識している。
その廊下の庭に面した部分全てが大きなガラス戸で全面採光とし、障子を開け放つと庭全体が描かれた屏風のように見えるようにしている。
これは、帝釈天の大客殿を模しているんじゃなかろうか?

すべて、500円のセットという甘味類のうち、練りきり付の抹茶で一服した。
一息ついた。
できれば、寝転がりたいところだけど、その場合は一部屋貸切を予約しておけば望みは、叶う。仕舞い。        ・・・ちょっと、おやじギャグ。


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