散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

婚活

2009年10月10日 | ★メタ坊徒然草
本屋の店頭に山積みされた「ゼクシィ」。結婚式や新生活に入るための準備に関する総合情報を「ゼクシィ」と名付けた。総合情報ビジネス会社「リクルート」の事業のひとつだ。ゼクシィとはXYの読みのこと。性を決める染色体の形状、Xは女性、Yは男性を意味する。「リクルート」は、大学の新聞広告代理店として創業された。就職や転職することを「リクルート」「とらばーゆ」と称するまでに生活言語に浸透するほどの巨大企業に成長した。大物政治家、官僚、通信事業界有力者に対する未公開株譲渡での汚職事件・リクルート事件はまだ記憶に残っている方も多いに違いない。小泉政権下では、オリックスとともに総合規制改革会議のメンバーとして、今、社会問題化している労働者派遣法制定の旗振り役を務め、法が制定されると自身、派遣業に参入した。他には、郵政公社がバッタ売りした売却資産を、やはりオリックスとともに手に入れた。情報を操作し、世論を創造し、国を動かし、利益につなげる。その出来合いレースを仕組んだ小泉改革とは何だったんだろう?
そういう意味から考えると、今の就職難と少子化問題の解決策?として「婚活」がマスメディアをにぎわせているのも、その戦略が垣間見えてくる。あくまでプロパガンダで民衆を扇動させ、問題の本質をすり替えようという魂胆だ。産休や育休など性差による休暇制度、深夜勤の制限など女性の持つコスト高(経営側の意識)のために、就職活動の実態上、女性の正社員採用率は極端に低い。男女平等の機会均等バランスはとれているといっても、女性でなければ実績を上げることが難しい仕事や、派遣会社の社員に女性が偏った上での話。そこで、考え出されたのが「就職活動」がうまくいかなかったら「婚姻活動」して身の安定を図ろうという対症療法だ。また、就職している女性に結婚してもらい、産休育休がとりにくく、子育てと仕事の両立も難しい環境を改善させることなく、女性採用率を確保するためにも、寿退社をしてもらいましょう、という訳。しかし一方、婚活がトレンドだから乗り遅れまいとして、将来の生活設計もなく結婚したために破綻し、離婚するケースも右肩あがりに増えている。
芸能人の結婚は、ゼクシィのような結婚情報誌に広告を出す企業にとって、願ってもない商機とされる。最近では、ハデハデに結婚した藤原紀香さんと陣内智則さんなどは、結婚情報ビジネスを飛躍的に向上させた立役者であるが、虹色のシャボン玉は一瞬にして弾け飛んだ。芸能人にありがちな離婚話だから、ひとときの話題で終わってしまったが、今の若い人たちの結婚と離婚をそのまま映し出しているケースといっても過言ではなく、よく学習するべきだったのかもしれない。
藤原紀香さんが最近、テレビや雑誌、CMに露出するケースが増えてきて、実に健気に振る舞う姿を見せている。きっとまたハデハデに結婚式を挙げ、一度や二度の結婚・離婚で女は、めげない!というストーリーづくりを事務所もスポンサーも、ひいては結婚情報サービス業界こぞって期待しているんだろう。
現実では、結婚生活にしても、子育てにしても、地道に努力を続けている若い夫婦がたくさんいる。限られた予算の中で手厚く守られるべきは、そのような家族なんだと思う。国民が政治を信頼するのは、今、安定的に暮らしている人の将来が安定し続けることなのであって、安定している人の基盤を奪って、不安定な人につけ替えることではない。不安定になった原因は何かを突き止めて、その不安定さを改善させることが急務である。政策は前者と後者をはっきり分けて行うべきで、一律にばらまく施策を行っては何の解決にもならない。
今日は、10月10日の大安。秋の結婚特異日だ。日本全国、何組の夫婦が誕生したんだろう?末永く幸せに暮らすことをお祈りしたい。

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