散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

月と高層マンション

2008年02月21日 | ★メタ坊徒然草
「月がとっても青いから遠まわりして帰ろう」
菅原都々子の歌を思い出した。この歌詞といい、菅原都々子といい、知っている人もそう多くはないに違いない。私自身、口ずさんでいる愛唱歌という訳ではなく、子供心に「月が青く見えることってあるのかな?」と疑問に思いながら忘れなかっただけのことだ。それにしても、ロマンチックでインパクトのあるフレーズだと思う。特に満月がハッキリ見える夜、灯火ひとつない田舎では、満天の夜空が漆黒ではなく、月の光がネービーブルーに明るく空を覆い尽くす。それが月が青いという表現になったのではないかと、この齢になって気付いた。
それにしても、鶴ケ峰駅前の高層マンションは売れ行きがよろしくないのか、窓の灯りがチラホラ。聞くところによれば、上大岡、新杉田の各駅前に建った駅前再開発事業に伴う高層マンションも売れ残りがあるという。
横浜市の計画では、みなとみらいを中心とした地域と新横浜駅周辺地域が「都心」。港北ニュータウン、鶴見駅、戸塚駅、上大岡駅、二俣川・鶴ケ峰駅の周辺地域を「副都心」と位置づけている。役所にありがちな総花的プランで、投下費用にみあった収益は到底見込めそうもない。可哀想なのは、再開発事業に飲み込まれた小規模地主や事業主。首都圏が東京一極集中になるのと同様、横浜だって横浜駅に直近のところと、東京直通通勤圏の地の利を得たところだけが一人勝ち状態である。シャッター通り商店街になりつつある「副都心」に魅力を感じないのは、私だけではないだろう。
開港150周年でまた中心部に予算を投入し、現実的でも庶民的でもない「環境」に莫大な費用をかけ、生活道路のひび割れや、さびれる商店街には見向きもしない。横浜経済の減退が職員給与のマイナス勧告に反映され、キャバクラ好き・女好き(週刊現代による)、海外出張好きのワンマン市長による士気低下はとどまるところを知らない。高い住民税のいくらかでも払ってよかったと感じる政策も役所の身近さもなにもない。早期退職する職員やメンタルな職員が増加していると聞くし、また異動も短期間で行われ、地域や自治会との約束も反故同然にされることも多くなった。要望や陳情をすれば、他とのバランスを欠くとか、偏った要求に応じられないとかで聞く耳を持たない。区長・副区長・課長・係長すべてがその場しのぎに対応する。いやはや職員も余裕のない言動、自信のない不明瞭な応答に終始する。愛想はいいが真心を感じさせない。いつから、生活者にとって横浜はこんな魅力のないまちになってしまったんだろう。これから首都圏への移住を考えているのなら、よく比較検討して移転先を決めた方がいい。とにかく横浜は住民税や固定資産税が高い割りに住民の暮らしを無視した施策をとっている。
ある情報では、この7月から戸籍を電子データ化するらしいが、全市民のデータの処理を自前でやらず、一括で民間業者に委託するという。その業者も過去に情報漏洩した会社だと言うから、プライバシーを気にする方は横浜市以外に住民票も戸籍も変えておいた方がいい。民間は儲かることなら、データの横流しだって気にしない。耐震偽装も食品偽装も回収したり正常に戻したりすれば信頼回復は可能だが、データは流失してしまえば回収だけはできない。東京都は特別区・市町村単位に処理しているから、たとえ流出してもその市区町村の規模で済む。横浜の情報が民間の手にゆだねられれば一挙に360万人分の入力データが流出するだけでなく、届書そのもののコピーが業者の手に渡るため、住所や親族関係、出産・死亡の時刻や死に至るまでの病歴・死因、他・自殺などさまざまな情報が高値で取引されるに違いない。これは日本最大規模かつ個人情報保護、人権の根幹を揺るがす問題にもかかわらず、何の問題意識も持たずに市民の多様なニーズに応えるために法務省の後押しもあり実施されるという。ちなみにその業者はみなとみらいへ有利な条件で本社機能を移転させる計画らしい。

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1 コメント

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一挙に! (中華街ランチ探偵団「酔華」)
2008-02-23 14:45:32
一挙に360万人分! 凄すぎる、怖い…
さらに、戸籍だけではなく、税金のデータやその他もろもろが流出しそうですね。
これは、東京に引っ越したほうがいいかも。
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