散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

三浦半島散歩・梅雨の晴れ間に海へ出よう

2008年07月01日 | ☆神奈川県(ハマ以外)
横浜で海に出るというと、ミナトヨコハマを自称しているだけに、身近なところにあるように思えるけれど、ほぼ100パーセントといっていいほど埋立で護岸され、自然海岸はない。ヨコハマ通の間では、幕末の埋立てのころの名残として、桜木町駅から汽車道を歩き始めると対岸に見える帝蚕倉庫の手前に古い石垣があり、その下にある砂だまりが当時の砂浜だといわれている。ほかに、今は護岸されてしまった鶴見区生麦の鶴見川沿いにあった貝殻捨て場だとか、神奈川区の子安舟屋前面の浅瀬や浦島寺として有名な慶運寺の前、滝の川の石垣が崩れた辺りとか、西区平沼の古河電工研究所前、帷子川・新田間川の分岐点にできた、あのアザラシのタマちゃんがよく日光浴していた砂州だとか、中区根岸の動物検疫所先の浅瀬、金沢区長浜公園内の池、野島青少年研修センター先の浅瀬、金沢八景・枇杷島の浅瀬などに、当時の海辺の残像を見ることができる。潮干狩りや海水浴でよく利用される海の公園は八景島とともに人工的につくられたものだ。
横須賀はその点、半島部だから埋立が進んだといっても、まだまだ自然海岸のほうが多い。横須賀生まれの私がよく遊んだ場所として、まず猿島。三浦半島をぐるりと、馬堀、走水、観音崎、久里浜、野比、三浦海岸、剣崎、城ヶ島、油壺、三戸浜、荒崎、長井、佐島、秋谷、長者ケ崎、一色、森戸、そして逗子、鎌倉と、今思えば恐ろしいほどチャリンコをこいで必死に遊び回っていたのだと感心する。
そんな記憶を辿りながら、佐島にある天神島臨海自然教育園に立ち寄った。ここは北限に咲くハマユウの群落があり、県の天然記念物指定を受け保護されている場所だ。すぐ隣には葉山マリーナがあり、入口手前にはブリキのおもちゃ収集家で有名な北原邸がある。ビジターセンターのこじんまりした展示物を見学後、園内を散策する。動植物や砂石の採取やレジャー用具の使用禁止などさまざまな禁止事項があるので、とるのは写真だけと心得よう。ただただ観察する場所なのだけれど、トビが営巣していたり、蝶が海水を飲むなど思わぬ発見がある。交通の便は非常に悪い。ビジターセンターに10台ほどの駐車場があるが、休日はあてにできない。それだけに行くだけの価値があるとは断言しないけれど、穴場スポットとでもしておこう。

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