勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

残業の意味。

2014年05月14日 | 時事
『残業頑張っても評価変わらず…社員と認識にずれ』と題して読売オンラインから・・・
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社員は残業が評価につながると考えているのに、会社は人事評価で考慮していない――内閣府が13日に発表した「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」で、個人と企業の認識のギャップが浮き彫りになったと伝えている。

どういうことかと言うと昨年9~10月に行われた調査結果で残業が上司からどう思われていると思うかを正社員に複数回答で聞いたところ、1日12時間以上働いている人のうち、最も多い53%が「がんばっている(と思っている)」と回答、12時間未満、10時間未満の正社員でも、「がんばっている」がもっとも多かった。これに対し、「社員が残業や休日出勤をほとんどせず、時間内に仕事を終えて帰宅している」場合に、「マイナスの人事評価をしている」企業は6%で、「考慮されていない」が74%に上った。

要は政府が言いたいのは、「多くの会社は残業しなくてもマイナス評価にはしてませんよ。だから残業なんてしないで早く帰ってもいいんだよ~」という事に聞こえます。
しかし、こんな内容でニュースを発信させるのは全くもってナンセンスですね
もしまじめに内閣府の役人達がこれを真に受けているならバカじゃないのって感じかなぁ

この“残業”ってやつは部署によって全然意味が変わります。納期のゆっくりした仕事をやる部署なら時間の自由はきくけど実際問題そんな部署はほとんど有りません。

例えば内務営業(事務)の場合だったらコンピュータの締め時間やルーチンワークの都合で仕事を残して帰れない場合が多く、やるべき仕事が片付いた時が終業の時です。しかも押しなべてどこの会社もキツイ勤務を負わしているので1人で1.5人分の仕事をやらざるを得ない場合も多く、結果的に“残業”となってしまうわけ。「出来ないなら辞めていいよ~」って言う無言のプレッシャーも有るしね

また、部署が営業ならだいたい日中は外出しており夕方になって会社に帰ってくると見積もりやら企画提案の案件依頼のメールがたくさん来ていて、何時間もかけてそれを処理するので「気が付いたら夜の9時を回ってる」なんて事は日常茶飯事。20年30年前ならスピードもゆっくりしていましたがスピードが勝負となる現代では得意先も待ってくれません。「本日中にご返事下さい」とか「明日午前中までにご返事下さい」とか平気で言われますから・・・。それに営業は成果を数字で問われる部署ですので手を抜いて早く帰社すれば当然数字は上がってきません。したがって、これまた“残業”せざるを得ないわけです。
それともう一つ、個人情報を含む機密情報保護の関係でパソコンやUSBなどを自宅に持ち帰る事は出来ない会社事情が有ります。家で仕事が出来ないので、嫌でも“残業”して仕事をやり終えないと帰れないって事ですね

実際、日々この様な仕事をしている皆さんは普通に理解している“残業の意味”を官僚の皆さんはわかってないようですね。

て言うか、きっとわかってて言ってるのだと思いますがね・・・

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