勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

美味しんぼ事件。

2014年05月19日 | 時事
『美味しんぼ事件』は、もはや皆さんご存知の事でしょう。この問題の漫画雑誌の編集長かコメントを出しました。注目のコメントだと思いますので書き留めておきたいと思います。

<コメント内容>
村山編集長は「健康に不安を抱えていても『気のせい』と片付けられて自身の症状を口に出すことさえできなっている方々、自主避難に際し『福島の風評被害をあおる、無神経な人たち』というレッテルを貼られてバッシングを受けている方々の声を聞きます」とした上で「その状況を鑑みるにつけ『少数の声だから』『因果関係がないとされているから』『他人を不安にさせるのはよくないから』といって、取材対象者の声を取り上げないのは誤りであるという雁屋哲氏の考え方は、世に問う意義があると編集責任者として考えました」と説明。


あの漫画『美味しんぼ』のシーンの一つとしての鼻血の描写には私を含め違和感を感じた方は多かったと思います。がしかし、原発事故から3年経過して近頃めっきり被災地の現状や未だ苦しむ被災者の報道は減ってしまっている事実が有ります。
こうでもしないと風化してしまう。風化させてはならないという編集長の思いが伝わるコメントでした。そして、政治の場でも話題になり、被曝問題は改めて注目を浴びる結果となった訳です。
ここ大阪でも震災がれきの焼却に際し健康被害を訴えている方々が800人ほどいるとの内容に対し、橋下市長が当初「不適切な表現」と抗議していました。ところが本日、市長は「実際に焼却場の近くには多くの人が住んでいて、不安になるということは間違いない。そこに対する表現の配慮は必要だった」とコメントを改めております。
このように政治家にしてみても現場の現状を知らずに発言する事は非常に危険な事であり、慎重さが必要な事が改めて浮き彫りになってきている感がありますね・・・

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