書店に行ったら、ビジネス書コーナーの平台に並べてあった。
目次を見たら、興味を引く部分が何点かあったので買って読んだ。
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【16倍速仕事術の勝利の方程式】
仕事成果=「効率」×「戦略」×「時間」×「地頭」
方程式の4つの因数を整理することで、自分に何が足りないのか、何により力を入れたらよいのかを意識しやすくし、「あれもこれも」といろいろな方法に手を出して、かえって回り道をしてしまうことを防ぐ。
社会人にとって重要な勉強の要素は3つある
「頭を使い続ける機会・仕組み、習慣を作ること」
地頭を鍛え、脳を活性化し、どんなことでも俊敏に柔軟に思考するための基礎作り。
「仕事と直結する勉強をすること」
単に会社から課せられた研修や課題だけをこなしていても十分ではないし、周りと差がつかない。また漫然と流行りのビジネス書だけ読んでいても仕事に直ぐにいかせない。
「長期的な観点から教養を深めること」
歴史や文学、世界情勢など仕事と直接関係のない分野でも、ビジネスの発想のヒントとなったり、人間関係や心の機微を読み解く視座が与えられたり、周囲から一目置かれる存在になったりする。
①効率
効率を上げるためには大きく2つの方法がある。
仕事の段取りや進め方をシステム化することでムダをなくし、更に集中力を高める方法
ITを駆使する方法
・新しいツールや他人のノウハウにやみくもに手を出さない
まずは頭に「効率概念」をたたきこむ
効率を上げるためのノウハウや裏技はたくさんあるが、どれもこれも手をつけていては、逆に時間がかかってしまい、非効率になってしまう。新しいツールや紹介されていた方法などにやみくもに手を出してばかりで、“自分の外側にあるもの”で効率性を高めようと考えてしまうことは間違いである。
「効率」の本質的な部分とは、自分自身の考え方そのもの、つまり“自分の内側”を改革することである。
今やっている仕事にムダはないか。もう少し効率よくできるのではないか。この部分を自動化できないか。他の人に任せられないか。この待ち時間に何もしないのはもったいないから、少しでも進められることはないか。この新しいツールを使うと、この作業が1回あたりこのくらい時間短縮できそうだが、使いこなせるようになるまでにこのくらいの慣れが必要そうだ・・・。こういった考え方を常に持ち続けることができるかどうかが効率アップの大原則である。
・仕事に対する「時間概念」を持つ
すべてのことに締切りを設定する
いつまでに仕上げなければならないかが決められていないと、結局後回しになってしまい、何もできない。
締切りが数週間とか1カ月先のことであると、どうしてもまだ時間があると余裕をもってしまい、何も手をつけないものである。
普通の人は、今日かせめて明日のことくらいしか、真剣に考えることができないものである。つまり、すべてのやるべきことを、今日何をすべきかに落とし込めばよい。
3カ月後の提案発表のために、今日やるべきことは「1日の気付きをメモ帳に1つ以上メモすること」である。
・仕事は1時間1単位で区切ることにする
1日でやるべきは5、6単位
「3カ月後の仕事」も「来週仕上げるべき仕事」も「今日やるべきノルマに転換する」ということは、仕事の時間概念を1日単位でつかむということである。
1日でできる仕事の効率を高めるのによい方法は、1日の仕事を更に1時間単位で区切って考えることである。
1時間単位で区切って仕事をすると、今やっている作業の締切りは1時間後になる。そうなると急いで取りかからないと間に合わないから、他のことは一旦忘れて、今最も優先すべきことに集中できる。
メールがひっきりなしに来ても、1時間後に今の作業が終わればまとめて処理すると決めていれば、至急のメール以外は後回しにすることができる。
・数値化しにくいものも含めて成果から目を背けない
「やらない」「縮小する」を的確に決める
残業時間を減らしても同じだけの、あるいはそれ以上の成果を出すということは、「仕事にかけた時間=インプット」ではなく、「成果=アウトプット」を重視するということである。
・思い切ってマウスを使うことを止めてみる
ショートカットキーのマスターで事務作業時間を激減できる
「Ctrl」+「Z」 ・・・戻す
「Ctrl」+「Y」 ・・・進む
「Ctrl」+「A」 ・・・全選択
「Ctrl」+「S」 ・・・上書き保存
「Ctrl」+「F」 ・・・検索・置換
「Alt」+「Tab」・・・ウィンドウ切り替え
・翻訳にキーワード、1つ上のページ・・・
検索ツールバーで「優秀な秘書」を活用する
Googleツールバーの活用
翻訳機能の活用
・パソコンとデスクは前輪と後輪のようなもの
デスクトップとデスクを対応させる
パソコン上のデスクトップにも基本的にはその日にやるべきことを表示しておく。
デスクトップにファイルが置いてあると、忘れずにすむのでよいが、あまりにもたくさんあると逆効果である。
・目の前に集中したいことがある場合、時にはインターネットを切る勇気を持つ
報告書や企画書を書きあげる時に、ちょっと行き詰るとすぐにネットで検索してしまう。わからないことを調べたり、ヒントを探したりするのはよいが、実はすでに頭の中ではできあがっていて、あとは書くだけなのに、その書く作業から逃れるためにネットに走ってしまう場合がある。検索すると、さまざまな情報が目の前に現れて、今やるべきことと関係ないものが気になりはじめ、目標からどんどん逸れていってしまうことがある。
検索よりも悪いのが、ネットニュースを見始めてしまうことである。
②戦略
戦略性を高めることで、数カ月、1年、あるいはそれ以上のスパンで仕事の成果を引き上げることが可能となる。
仕事は頑張っているし、残業もたくさんしているけど、思ったほど仕事で大きな成果を上げられない。疲労ばかりが溜まり、自分がどこに向かっているのかも分からなくなる。忙しくてそれなりにやりがいを感じるが、いつもいっぱいいっぱいになって余裕がない。このような状況は戦略性の欠如からくるものである。
戦略性を高めることができれば、自分の立ち位置と向かっている方向が分かるようになる。そして、「今すべきこと」「次にすべきこと」「人に任せるべきこと」「お願いすること」などがクリアになる。
・敵を知り己を知れば、百戦しても殆うからず
徹底的に学び、調べ上げることが基本
政府などが発行している白書や専門誌・業界紙、新聞も全国紙各紙の関連記事を毎日追う。
ただ、漫然と学び知識を得るのではなく、常に戦略や目標を意識して研究する。
・配属先が得意分野とは異なったときどう考えるか
目標と得意分野を効果的にすり合わせる
・偶然のチャンスが転がり込みやすい環境を整える
ブログで自分を身近に感じてもらう
③時間
・「非有効時間」を「有効時間」に換えるだけで2割増、3割増で時間を作れる
・一定期間、1つのことを徹底的にやる
人間は3カ月で慣れ、1年でマスターできる
現在の中心テーマを1つだけ決めて、一定期間そのことを徹底的にやること。
とにかく重要なことは「徹底的に」やること。
著者の場合、大学受験だけでなく、留学のために英語を勉強する時には、英語漬けといえるくらい徹底的にやり、3カ月で一番苦手だったリスニングの効果が徐々に表れ、1年間で米大学院に合格できるだけの英語力をつけた。
時間術というと、空いている時間を活用していろいろなことを少しずつやるというイメージになりやすいが、実は1つのテーマを徹底的にやることの方が時間を有効に使っていることになる。
逆に優先順位をつけず、あれもこれもと手をつけてみても、どれも中途半端に終わり、結局は時間のムダに終わってしまうことが多い。
・通勤時間は読書、耳勉、携帯メモ・・・
インプットだけでなくアウトプットにも活用する
これまで、電車で座れたときだけ読書していたような場合は、今後は乗り換えや歩きの時間など、小さなすきま時間も見逃さず有効活用する。
・娯楽時間のアンテナの張り方で大きく差がつく
・執筆、読書、語学・・・
出張こそが自由時間の宝庫
④地頭
どのくらいの本、雑誌、新聞、テレビのニュースやドキュメンタリー、ネットの記事や論考、報告書、分析レポートなどを読んでいるか。どのくらいメモや文章、報告書やブログ、論文を書いているか。そしてどれくらい数値的な計算、分析をしているか。これらを把握し、より強化することで地頭は鍛えられ、仕事の成果は長期的に増大する。
また、頭を鍛えるのは勉強時間という考え方もよくない。実は仕事でいかに頭を鍛えるか、頭を鍛える機会を活用するかがとても重要である。つまり、仕事中にいかに頭を使っているか。
・「読み」「書き」「そろばん」は仕事力の基礎の基礎
スポーツにおける筋力、体力と同じ
・地頭鍛錬の定番はやはり本
「読書ポートフォリオ」で読書投資を戦略配分
効果的に読書を進める方法として、読書のポートフォリオを作る。
例:ある期間に10冊を読むとした場合
現在の仕事関連 3冊
3~5年後の仕事に関連するもの 2冊
今売れている流行の本 2冊
小説 2冊
歴史・思想書などのアカデミックな本 1冊
ビジネス書やハウツー本だけ読んでいても、骨のある人間にはなれない。
論理的思考を鍛えるには、要点をすぐに理解できるビジネス書を10冊読むよりも、論理を解かないと意味を理解することができない哲学書を1冊読む方が効果的である。
・1時間で30冊から40冊、 書店で「目次読み」の数をこなす
ビジネス書の肝は目次にあるといっても過言ではない。
多くのビジネス書に触れる方法として、書店で目次のみをたくさん立ち読みする方法がある。気になる本を片っ端から開き、目次を読む。その中でも特に気になった項目のページを1~3箇所ほど実際に開いて読んでみる。
買うことを前提にしていると、1冊1冊の吟味に時間がかかるが、初めから買うことを前提にしないと、さほど時間をかけずにさっと読むことができる。
・本にビジネスアイデアを書き込んで企画書にする
インプット、アウトプット両方の質を高める
目的をもって選んだテーマの本を1つの「企画書」にしてしまうという気持ちで、ビジネスアイデアをその本の中に書き込む読み方を「書読」という。
その本を読みながら、思い浮かんだアイデアを書き込んでいく。
もしアイデアが広がり、企画が次々に浮かんでくるなら、その本のスペースにどんどん書いていく。本を読むのは机上とは限らず、電車の中でも飛行機の中でも、本をメモ帳がわりにして書き込んでいく。
1冊読み切ったら、もう一度書き込んだ箇所を読み返す。メモの断片を頭の中でつなぎ合わせて、企画の全体像をまとめる。そして、まとまったアイデアを本の最初の白紙のページに書き込む。本を「企画アイデアをまとめるメモ帳兼参考書」にする。
「書読」は、インプットとアウトプット両者の質を同時に高めることができる一石二鳥の方法である。
・新分野でのスタートダッシュを可能にする1つのテーマの本をまとめ読み
自分にとって新しいテーマや課題、分野や業種を扱う時に有効な読書法である。
初めから大量の本を読むことで、その分野を俯瞰することができれば、吸収力がまったく変わってくる。
まずは、その分野の成功者の体験本や、具体的な成功例が多く紹介されているような一般読者向けの本を読む。これは、その分野への関心を高め、よりモチベーションを高めるために必要である。この段階では知識を得ることは目的ではないので、読んで楽しそうな本を選び、純粋に楽しめばよい。マンガでもよい。
次に、入門書のような全体像を平易に紹介している本を複数読む。
そして、その後により焦点を絞った専門的な本を読む。
この一連の「まとめ読み」をすることで、最低5冊は読むことになる。
この時は、他の本はいったん横において、自分自身をそのテーマに対して「閉じた」状態にし、集中して読むことが大切である。
入門書までを1週間で一気に読み、専門書はある程度じっくりと書き込みながら読むのがよい。1週間で業界の常識を俯瞰でき、1カ月で何か新たな展望が見えるようになってくる。
・新聞記事を紙面とネットで補完読み
ひと昔前とは意味が変わってきた「新聞を読む」こと
新聞は毎日一定時間をかけて、幅広い分野について旬で良質な文章を読むのに最も適している。読む力の基礎力を高めるには、毎日少しでも読むことを継続することが大切である。
朝に紙面を読み、昼休みにオンラインニュースをざっとチェックし、夜には雑誌記事を少し腰を据えて読むくらいがちょうどよい。
・「書くこと」は「論理的思考」そのもの
目次を書く力が求められる
・地頭力の基礎を上げる「メモ」の書き方
ただし、「メモ」だけでは何も生まない
・見た目のきれいさより頭を整理できているかどうかが重要
独自ノートはゼロからではなく8から作る
最近ではノート術が注目され、書くことの重要性が理解されつつあるので良い傾向ではあるが、ノートをきれいにまとめなければならないとか、頭のいい人や成功している人のやり方を詳細にわたって真似しなければならないというような、一種の強迫観念のようなものが生まれていたら、それは必ずしも正しくないと思われる。
ノートやメモ帳が読みづらい走り書きのままでは、保存・参照するにはむかない。そこで参照用ノートを作る。ただし、この参照用ノートはゼロから作ってはいけない。
きれいにまとまっている既存の資料に、独自のメモを書き足すことで独自ノートにする。
参照用ノートはゼロからではなく、8から作るくらいの感覚がよい。重要なのは、それを「参照ノート」と考えて、常時新しく得た情報や考えたことなどを書き込んでいくことである。
・ブログとTwitterですべての日常をアウトプット思考に
ブログの良さは、どんな日常のことも、書くネタにならないかと考えることで、アウトプット思考になれることである。
特別な意識を持たなければ、何事もなかったように時間だけが過ぎ去っていく。しかし、ブログのネタにならないかと常に考えていれば、見え方が変わってくる。
・なぜ数字に強ければビジネスにも強いのか
数字力鍛錬のすすめ
数字力を鍛錬するのも、数学の問題を復習する必要などない。普段から数字に注意を払い、数字を通して物事を見つめる習慣をつけることで可能となる。
・すべては数字を知ることから始まる
現状を把握し問題を分析する
活気がない商店街を見て景気が悪いと感じるだけでなく、経済成長率や失業率、企業の決算などを見る方が、より客観的に経済の状況を把握することができる。
どんなことでも数字で物事を把握することで、現状を正しく認識することができる。
現状認識のために必要な数字力とは、まず自分の仕事に関わりのある数字が何であるかを把握し、その数字を徹底的に頭に入れることである。
社内の数字、あるいは専門分野の数字を誰よりも把握していれば、それだけで使える情報の引き出しをたくさんもっていることになり、優位な立場に立つことができる。
次に必要なのが、同一指標について定点観測を続けることで、同じ数字の推移を把握することである。
最後にこれらの数字を把握できたら、数字が表わす意味を解釈し、問題あるいは成功を分析する力が必要である。
目次を見たら、興味を引く部分が何点かあったので買って読んだ。
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【16倍速仕事術の勝利の方程式】
仕事成果=「効率」×「戦略」×「時間」×「地頭」
方程式の4つの因数を整理することで、自分に何が足りないのか、何により力を入れたらよいのかを意識しやすくし、「あれもこれも」といろいろな方法に手を出して、かえって回り道をしてしまうことを防ぐ。
社会人にとって重要な勉強の要素は3つある
「頭を使い続ける機会・仕組み、習慣を作ること」
地頭を鍛え、脳を活性化し、どんなことでも俊敏に柔軟に思考するための基礎作り。
「仕事と直結する勉強をすること」
単に会社から課せられた研修や課題だけをこなしていても十分ではないし、周りと差がつかない。また漫然と流行りのビジネス書だけ読んでいても仕事に直ぐにいかせない。
「長期的な観点から教養を深めること」
歴史や文学、世界情勢など仕事と直接関係のない分野でも、ビジネスの発想のヒントとなったり、人間関係や心の機微を読み解く視座が与えられたり、周囲から一目置かれる存在になったりする。
①効率
効率を上げるためには大きく2つの方法がある。
仕事の段取りや進め方をシステム化することでムダをなくし、更に集中力を高める方法
ITを駆使する方法
・新しいツールや他人のノウハウにやみくもに手を出さない
まずは頭に「効率概念」をたたきこむ
効率を上げるためのノウハウや裏技はたくさんあるが、どれもこれも手をつけていては、逆に時間がかかってしまい、非効率になってしまう。新しいツールや紹介されていた方法などにやみくもに手を出してばかりで、“自分の外側にあるもの”で効率性を高めようと考えてしまうことは間違いである。
「効率」の本質的な部分とは、自分自身の考え方そのもの、つまり“自分の内側”を改革することである。
今やっている仕事にムダはないか。もう少し効率よくできるのではないか。この部分を自動化できないか。他の人に任せられないか。この待ち時間に何もしないのはもったいないから、少しでも進められることはないか。この新しいツールを使うと、この作業が1回あたりこのくらい時間短縮できそうだが、使いこなせるようになるまでにこのくらいの慣れが必要そうだ・・・。こういった考え方を常に持ち続けることができるかどうかが効率アップの大原則である。
・仕事に対する「時間概念」を持つ
すべてのことに締切りを設定する
いつまでに仕上げなければならないかが決められていないと、結局後回しになってしまい、何もできない。
締切りが数週間とか1カ月先のことであると、どうしてもまだ時間があると余裕をもってしまい、何も手をつけないものである。
普通の人は、今日かせめて明日のことくらいしか、真剣に考えることができないものである。つまり、すべてのやるべきことを、今日何をすべきかに落とし込めばよい。
3カ月後の提案発表のために、今日やるべきことは「1日の気付きをメモ帳に1つ以上メモすること」である。
・仕事は1時間1単位で区切ることにする
1日でやるべきは5、6単位
「3カ月後の仕事」も「来週仕上げるべき仕事」も「今日やるべきノルマに転換する」ということは、仕事の時間概念を1日単位でつかむということである。
1日でできる仕事の効率を高めるのによい方法は、1日の仕事を更に1時間単位で区切って考えることである。
1時間単位で区切って仕事をすると、今やっている作業の締切りは1時間後になる。そうなると急いで取りかからないと間に合わないから、他のことは一旦忘れて、今最も優先すべきことに集中できる。
メールがひっきりなしに来ても、1時間後に今の作業が終わればまとめて処理すると決めていれば、至急のメール以外は後回しにすることができる。
・数値化しにくいものも含めて成果から目を背けない
「やらない」「縮小する」を的確に決める
残業時間を減らしても同じだけの、あるいはそれ以上の成果を出すということは、「仕事にかけた時間=インプット」ではなく、「成果=アウトプット」を重視するということである。
・思い切ってマウスを使うことを止めてみる
ショートカットキーのマスターで事務作業時間を激減できる
「Ctrl」+「Z」 ・・・戻す
「Ctrl」+「Y」 ・・・進む
「Ctrl」+「A」 ・・・全選択
「Ctrl」+「S」 ・・・上書き保存
「Ctrl」+「F」 ・・・検索・置換
「Alt」+「Tab」・・・ウィンドウ切り替え
・翻訳にキーワード、1つ上のページ・・・
検索ツールバーで「優秀な秘書」を活用する
Googleツールバーの活用
翻訳機能の活用
・パソコンとデスクは前輪と後輪のようなもの
デスクトップとデスクを対応させる
パソコン上のデスクトップにも基本的にはその日にやるべきことを表示しておく。
デスクトップにファイルが置いてあると、忘れずにすむのでよいが、あまりにもたくさんあると逆効果である。
・目の前に集中したいことがある場合、時にはインターネットを切る勇気を持つ
報告書や企画書を書きあげる時に、ちょっと行き詰るとすぐにネットで検索してしまう。わからないことを調べたり、ヒントを探したりするのはよいが、実はすでに頭の中ではできあがっていて、あとは書くだけなのに、その書く作業から逃れるためにネットに走ってしまう場合がある。検索すると、さまざまな情報が目の前に現れて、今やるべきことと関係ないものが気になりはじめ、目標からどんどん逸れていってしまうことがある。
検索よりも悪いのが、ネットニュースを見始めてしまうことである。
②戦略
戦略性を高めることで、数カ月、1年、あるいはそれ以上のスパンで仕事の成果を引き上げることが可能となる。
仕事は頑張っているし、残業もたくさんしているけど、思ったほど仕事で大きな成果を上げられない。疲労ばかりが溜まり、自分がどこに向かっているのかも分からなくなる。忙しくてそれなりにやりがいを感じるが、いつもいっぱいいっぱいになって余裕がない。このような状況は戦略性の欠如からくるものである。
戦略性を高めることができれば、自分の立ち位置と向かっている方向が分かるようになる。そして、「今すべきこと」「次にすべきこと」「人に任せるべきこと」「お願いすること」などがクリアになる。
・敵を知り己を知れば、百戦しても殆うからず
徹底的に学び、調べ上げることが基本
政府などが発行している白書や専門誌・業界紙、新聞も全国紙各紙の関連記事を毎日追う。
ただ、漫然と学び知識を得るのではなく、常に戦略や目標を意識して研究する。
・配属先が得意分野とは異なったときどう考えるか
目標と得意分野を効果的にすり合わせる
・偶然のチャンスが転がり込みやすい環境を整える
ブログで自分を身近に感じてもらう
③時間
・「非有効時間」を「有効時間」に換えるだけで2割増、3割増で時間を作れる
・一定期間、1つのことを徹底的にやる
人間は3カ月で慣れ、1年でマスターできる
現在の中心テーマを1つだけ決めて、一定期間そのことを徹底的にやること。
とにかく重要なことは「徹底的に」やること。
著者の場合、大学受験だけでなく、留学のために英語を勉強する時には、英語漬けといえるくらい徹底的にやり、3カ月で一番苦手だったリスニングの効果が徐々に表れ、1年間で米大学院に合格できるだけの英語力をつけた。
時間術というと、空いている時間を活用していろいろなことを少しずつやるというイメージになりやすいが、実は1つのテーマを徹底的にやることの方が時間を有効に使っていることになる。
逆に優先順位をつけず、あれもこれもと手をつけてみても、どれも中途半端に終わり、結局は時間のムダに終わってしまうことが多い。
・通勤時間は読書、耳勉、携帯メモ・・・
インプットだけでなくアウトプットにも活用する
これまで、電車で座れたときだけ読書していたような場合は、今後は乗り換えや歩きの時間など、小さなすきま時間も見逃さず有効活用する。
・娯楽時間のアンテナの張り方で大きく差がつく
・執筆、読書、語学・・・
出張こそが自由時間の宝庫
④地頭
どのくらいの本、雑誌、新聞、テレビのニュースやドキュメンタリー、ネットの記事や論考、報告書、分析レポートなどを読んでいるか。どのくらいメモや文章、報告書やブログ、論文を書いているか。そしてどれくらい数値的な計算、分析をしているか。これらを把握し、より強化することで地頭は鍛えられ、仕事の成果は長期的に増大する。
また、頭を鍛えるのは勉強時間という考え方もよくない。実は仕事でいかに頭を鍛えるか、頭を鍛える機会を活用するかがとても重要である。つまり、仕事中にいかに頭を使っているか。
・「読み」「書き」「そろばん」は仕事力の基礎の基礎
スポーツにおける筋力、体力と同じ
・地頭鍛錬の定番はやはり本
「読書ポートフォリオ」で読書投資を戦略配分
効果的に読書を進める方法として、読書のポートフォリオを作る。
例:ある期間に10冊を読むとした場合
現在の仕事関連 3冊
3~5年後の仕事に関連するもの 2冊
今売れている流行の本 2冊
小説 2冊
歴史・思想書などのアカデミックな本 1冊
ビジネス書やハウツー本だけ読んでいても、骨のある人間にはなれない。
論理的思考を鍛えるには、要点をすぐに理解できるビジネス書を10冊読むよりも、論理を解かないと意味を理解することができない哲学書を1冊読む方が効果的である。
・1時間で30冊から40冊、 書店で「目次読み」の数をこなす
ビジネス書の肝は目次にあるといっても過言ではない。
多くのビジネス書に触れる方法として、書店で目次のみをたくさん立ち読みする方法がある。気になる本を片っ端から開き、目次を読む。その中でも特に気になった項目のページを1~3箇所ほど実際に開いて読んでみる。
買うことを前提にしていると、1冊1冊の吟味に時間がかかるが、初めから買うことを前提にしないと、さほど時間をかけずにさっと読むことができる。
・本にビジネスアイデアを書き込んで企画書にする
インプット、アウトプット両方の質を高める
目的をもって選んだテーマの本を1つの「企画書」にしてしまうという気持ちで、ビジネスアイデアをその本の中に書き込む読み方を「書読」という。
その本を読みながら、思い浮かんだアイデアを書き込んでいく。
もしアイデアが広がり、企画が次々に浮かんでくるなら、その本のスペースにどんどん書いていく。本を読むのは机上とは限らず、電車の中でも飛行機の中でも、本をメモ帳がわりにして書き込んでいく。
1冊読み切ったら、もう一度書き込んだ箇所を読み返す。メモの断片を頭の中でつなぎ合わせて、企画の全体像をまとめる。そして、まとまったアイデアを本の最初の白紙のページに書き込む。本を「企画アイデアをまとめるメモ帳兼参考書」にする。
「書読」は、インプットとアウトプット両者の質を同時に高めることができる一石二鳥の方法である。
・新分野でのスタートダッシュを可能にする1つのテーマの本をまとめ読み
自分にとって新しいテーマや課題、分野や業種を扱う時に有効な読書法である。
初めから大量の本を読むことで、その分野を俯瞰することができれば、吸収力がまったく変わってくる。
まずは、その分野の成功者の体験本や、具体的な成功例が多く紹介されているような一般読者向けの本を読む。これは、その分野への関心を高め、よりモチベーションを高めるために必要である。この段階では知識を得ることは目的ではないので、読んで楽しそうな本を選び、純粋に楽しめばよい。マンガでもよい。
次に、入門書のような全体像を平易に紹介している本を複数読む。
そして、その後により焦点を絞った専門的な本を読む。
この一連の「まとめ読み」をすることで、最低5冊は読むことになる。
この時は、他の本はいったん横において、自分自身をそのテーマに対して「閉じた」状態にし、集中して読むことが大切である。
入門書までを1週間で一気に読み、専門書はある程度じっくりと書き込みながら読むのがよい。1週間で業界の常識を俯瞰でき、1カ月で何か新たな展望が見えるようになってくる。
・新聞記事を紙面とネットで補完読み
ひと昔前とは意味が変わってきた「新聞を読む」こと
新聞は毎日一定時間をかけて、幅広い分野について旬で良質な文章を読むのに最も適している。読む力の基礎力を高めるには、毎日少しでも読むことを継続することが大切である。
朝に紙面を読み、昼休みにオンラインニュースをざっとチェックし、夜には雑誌記事を少し腰を据えて読むくらいがちょうどよい。
・「書くこと」は「論理的思考」そのもの
目次を書く力が求められる
・地頭力の基礎を上げる「メモ」の書き方
ただし、「メモ」だけでは何も生まない
・見た目のきれいさより頭を整理できているかどうかが重要
独自ノートはゼロからではなく8から作る
最近ではノート術が注目され、書くことの重要性が理解されつつあるので良い傾向ではあるが、ノートをきれいにまとめなければならないとか、頭のいい人や成功している人のやり方を詳細にわたって真似しなければならないというような、一種の強迫観念のようなものが生まれていたら、それは必ずしも正しくないと思われる。
ノートやメモ帳が読みづらい走り書きのままでは、保存・参照するにはむかない。そこで参照用ノートを作る。ただし、この参照用ノートはゼロから作ってはいけない。
きれいにまとまっている既存の資料に、独自のメモを書き足すことで独自ノートにする。
参照用ノートはゼロからではなく、8から作るくらいの感覚がよい。重要なのは、それを「参照ノート」と考えて、常時新しく得た情報や考えたことなどを書き込んでいくことである。
・ブログとTwitterですべての日常をアウトプット思考に
ブログの良さは、どんな日常のことも、書くネタにならないかと考えることで、アウトプット思考になれることである。
特別な意識を持たなければ、何事もなかったように時間だけが過ぎ去っていく。しかし、ブログのネタにならないかと常に考えていれば、見え方が変わってくる。
・なぜ数字に強ければビジネスにも強いのか
数字力鍛錬のすすめ
数字力を鍛錬するのも、数学の問題を復習する必要などない。普段から数字に注意を払い、数字を通して物事を見つめる習慣をつけることで可能となる。
・すべては数字を知ることから始まる
現状を把握し問題を分析する
活気がない商店街を見て景気が悪いと感じるだけでなく、経済成長率や失業率、企業の決算などを見る方が、より客観的に経済の状況を把握することができる。
どんなことでも数字で物事を把握することで、現状を正しく認識することができる。
現状認識のために必要な数字力とは、まず自分の仕事に関わりのある数字が何であるかを把握し、その数字を徹底的に頭に入れることである。
社内の数字、あるいは専門分野の数字を誰よりも把握していれば、それだけで使える情報の引き出しをたくさんもっていることになり、優位な立場に立つことができる。
次に必要なのが、同一指標について定点観測を続けることで、同じ数字の推移を把握することである。
最後にこれらの数字を把握できたら、数字が表わす意味を解釈し、問題あるいは成功を分析する力が必要である。