徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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スペイン旅行記~マドリード II(1)

2019年05月30日 | 旅行

2019年5月20日から5月28日まで懲りずにまたスペイン旅行をしました。20~24日はマドリードに泊まり、市内観光のほか、セゴビアとアランフェスへ遠征しました。24日~28日はコルドバに泊まって市内観光しました。

本稿ではマドリードの市内観光について報告します。

ーーー注意:ブログのエディタに使用できる書式や文字に制限があるため、スペイン語表記が部分的に正しくない場合がありますのでご了承ください。ーーー

今回は前回とは違って旧市街のPlaza Mayor(通常「マヨール広場」と間違って翻訳される)からほど近いPosada del Dragónという昔ながらの旅館(レストラン・居酒屋が1階にあり、上が宿泊施設になっている)に泊まりました。マドリードの伝統的なCorrala様式の回廊のある建物です。

 

中庭がなかなか雰囲気あります。レストランもなかなかおしゃれです。

 

ここで初日は遅い昼食または早い夕食を取りました。私が頼んだのはコロッケ2種類とグリル野菜。

 

そしてデザートはこのレストランLa Antonitaの名物でもある石鹸をイメージしたクリーミーなアイス「Jabon La Antonita」で、シャボンのように周りに配置されたライム味のメレンゲも美味。

お値段は割高で、二人分でチップも含めてトータル65€でした。

街中のホテルは観光や食事のためにいちいち地下鉄やバスに乗らなくて済むので便利ですが、その分高くつきます(1泊朝食付きで148€、Booking.comから)。そして、このホテルは四つ星にもかかわらず、お部屋の方は残念な感じです。入り口を入ってすぐ左手に洗面台が仕切も何もなくいきなりあり、その後ろに手狭なシャワールーム。その隣にトイレ。シャワールームとトイレには曇りガラスのドアがついていました。寝室は入り口の右手にあり、ドアがついてませんでした。残念ながら窓のない部屋に当たってしまったので、余計に閉塞感を持たざるを得ない感じでしたので、がっかりでしたね~。サービスはいいし、食事の質もよかったですが、部屋の質は四つ星ホテルに相当しないと感じました。

朝食ビュッフェも上質で、フルーツもそこそこあり、自家製ヨーグルトもありましたがバリエーションが少ないため、4泊続くと苦痛になります。

      

さて、初日は到着が夕方で、しかも慣れない早起きをしたために食後の散歩の後にはどっと疲れが出てしまったので、早々に寝てしまいました(笑)

散歩はPlaza Mayorを通ってPalacio Realまで行き、しばらくぼんやりと宮殿前の公園に座ってまた同じ道を戻ってきました。Plaza Mayorを囲む建物の前回改修中だったファサードを見ることができました。塔が二つあるこの建物Casa Panaderiaは1590年の建築で、パンと穀物貯蔵品の配給を担当する役人が住み、パン販売も行われていたらしいです。王家が広場を見下ろすためのバルコニーの下には王家の紋章が施されています。

翌日21日はゆっくりとマドリードの市内観光をしたわけですが、おもに前回行きそびれたところやゆっくり見られなかったところに行きました。

Real Parroquia Santiago y San Juan Bautista(牧師館サンチアゴとサンフアン・バウティスタ)は王城Placio RealとPlaza Mayorの中間くらいに位置しており、Juan Antonio Cuervoという建築家によって19世紀に古典主義様式で建てられたものです。バロック的要素もありますが、全体的に控えめで洗練されています。

 

下の写真は上記の牧師館からPalacio Realに向かう途中にあった建物で、おそらく古いホテル。

 

Palacio Real北側のバロック様式庭園Jardins de Sabatini。

 

この庭園を出て右に曲がると(北西方向)Parque de la Montanaと呼ばれるその名の通り小高い丘の公園があり、そこには1968年にエジプトから寄贈されたTemplo de Dabodがあります。元はヌビアの村にあった寺院で、アスワンダム建築の際に水没を逃れるために移設されました。

 

丘の上なので見晴らしがいい。

 

丘を降りて駐車場を通り抜け、さらに坂を下りて行くと(階段もある)素敵なバラ園(La Rosaleda)があります。そこには1万種以上の薔薇が栽培されており、4月中旬から6月末までがシーズンです。Templo de Dabodはかなり観光客が溢れていますが、バラ園まで足を延ばす観光客は少ないようで、ゆっくりと薔薇を堪能することができました。

   

なぜか蟻のデコ。

  

バラ園を堪能した後はPlaza Mayorまで戻り(徒歩20分ほど)、そこでランチにしました。Museo del Jamonというマドリードに何件かあるチェーン店で、大衆食堂&居酒屋なので、お財布にやさしいお値段で、量も多く、お味もまあまあいいです。前菜・メイン・デザートプラス飲み物のMenu del dia(ランチメニュー)は店内なら9.50€、屋外席なら11.80€。

   

遅めの昼食(16時過ぎ)の後はホテルに戻り、調べ物や書き物などをして過ごし、夜遅くにまたご飯を食べに出ました。念願のMercado de San Miguelでカキとちょっとしたタパスを食べることができました。

 

カキの方は15€もしましたが、タパスの方は1個1€弱でした。23時でも大分混んでいて、量の割には割高。しかも落ち着いて食べられないという理由でダンナはここでは何も食べず、またMuseo del Jamonへ行ってPlato combinadoなどをお安く頂いて満足していました。

私はここでサングリアに初挑戦し、美味しいとは思いましたが半分も飲めずにダウン。疲れていたせいもあるでしょうが、ちょっと気持ち悪くなってしまいました。

これで今回のマドリード観光は終了です。

翌日5月22日はセゴビアへ行きました。

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