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copyright © mike-boy
一度アップしましたが、どうも気分が落ち込んで・・・
その後書き直し、再度投稿してみます。
8月のけじめ、みたいなものです。
昨年の今頃『溺れるものと救われるもの』(プリーモ・レーヴィ著)のことをお話しました。
必ず読み通すと自分に誓って、毎日少しずつ読み進め完読しました。
人間が人間にする行為がここまで究極に残酷なもの、ある人は「人工地獄」と呼びました。
レーヴィ氏が淡々と述べている故に、こちらに問われていることの重大さに苦しくなります。
レーヴィ氏がアウシュビッツから生還出来た理由のひとつが、
知識と洞察力あったことかも知れません。
ユダヤ系と言っても色々な国の人がいて言葉も違います。
ただ、レーヴィ氏はユダヤ系イタリア人でしたが、ドイツ語を理解出来ました。
それもスラング(俗語)を多く話す看守の言葉も何となく解っていて、
彼らの命令にも従うことが出来たそうです。
全く理解できない他の国の収容者は殴る蹴るなどの虐待を受けたということです。
筆舌に尽くし難い体験をしたレーヴィ氏が書き遺した本は数冊あります。
身体が回復しても、心に負った傷は相当深いもので、「人としての尊厳を粉砕された」と言っています。
それでも、そのいくつかの作品を読んだドイツ人読者からの手紙に丁寧に応えたり、
文通をして話し合ったり、つまり「加害者」と「被害者」という立場を越えた人間としての意見交換のようなこともした人でした。
それでも消すことの出来なかったトラウマを抱えたまま、彼は自死しますが、
書き遺してくれた本は永遠に読み継がれて行って欲しい貴重な記録です。
「(ホロコーストのような)これは一度起きた出来事であるから、また起こる可能性がある」
レーヴィ氏は警告しています。
彼の予見通り、その後実際に起こっていますね。
1970年代カンボジアのポルポト政権下で。
そして現在も、世界中から非難されてる某大国の新疆ウイグル自治区でも・・
長文、申し訳ありません。
読んで下さった方に感謝します。
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