山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

ママコナ仲間たち

2022-02-17 10:12:00 | 似てる花の見分け方
今日のお題はこの花、ママコナです。
よくご存知の方はスルーしてください。

「山梨の植物誌」によれば山梨には三種類のママコナがあるそうです。
ママコナ、ミヤマママコナ、タカネママコナ。

ママコナはよく知っています。赤い花の中にお米見える白い舌のようなものがあります。
正しくは花冠の下唇に米粒状の白点があると書かれていました。写真よりももっと赤いものもありました。
図鑑を見るとママコナもっと葉が細いホソバママコナという種があるそうですが、日本の西の方にしかないそうです。

タカネママコナは「日本の野生植物」に甲斐駒ヶ岳、鳳凰山、八ヶ岳と書かれているのですが、山梨県絶滅危惧IB類で環境省のII類です。「高山に咲く花」によると分布が群馬・栃木・埼玉・山梨・長野と狭いようです。
淡黄色の花で下唇にあるのは黄色斑です。

この花  色はいいのですが「改訂版原色牧野植物大図鑑」には萼は先が丸まって短いものが描かれていました。
この花のようでした。

同じタカネママコナなのでしょうか?
上のタイプは結構多くの山で見かけています。下は少ないです。

こうやって調べていく内にもう一種類山梨で見たとネットにありました。シコクママコナです。
上が赤く下が淡黄色の花で中に黄色斑があります。上の赤が薄れていけばタカネによく似てると思います。
図鑑ではタカネではなくミヤマに似てるとあり、苞葉にトゲ状の鋸歯があればシコクで全縁ならミヤマのように書かれてました。花色が似てそうな花はよく見かけました。
少ししかついてませんが苞葉にママコナほどではありませんがトゲ状の鋸歯があります。シコクママコナだと思います。

さて肝心のお題の花ですが周囲の同じ花の写真を見ても苞葉にトゲ状の鋸歯がないので上のタイプのタカネかなと今のところ考えています。他の場所でも同じように赤い花を一緒につけていたのを見たので別種でもいいのかもしれません。
ご存知の方はぜひ教えてください。

つたない忘備録を最後まで読んでいただきありがとうございました。













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