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きょうの潮流

2017-08-09 | コラム

「特別な年です」。原爆が落とされてから72年のこの年を、長崎の田上富久市長はそう表現しました。被爆地にとっても、被爆者にとっても、核兵器のない世界を実現するために運動してきた人びとにとっても▼人類史に刻まれる核兵器禁止条約の採択後に開かれた今年の原水爆禁止世界大会。日本被団協の木戸季市事務局長が「喜びを分かち合えてうれしい」とあいさつしたように、国内外から集まった参加者は希望にあふれていました▼絶対悪の兵器によって命を奪われ、深く長く続く被害に苦しんできた被爆者。その切なる願いの結実は世界中の反核平和運動をねばり強く励まし、推進してきたこの大会の営みがあったからでしょう▼酷暑の中、汗をしたたらせながらヒバクシャ国際署名を呼びかけていた若者は「自分たちがやっていることに勇気と確信をもてた」。国連会議で訴えた被爆者の和田征子さんは「一人ひとりの一筆一筆が世界を動かす力になると実感している」▼喜びの一方で「恥ずかしく、悲しく、腹立たしい」(木戸事務局長)感情も渦巻きました。唯一の戦争被爆国で、国民が耐えがたい苦難と被害を受けながら、条約に背を向ける日本政府に対して。私たちの気持ちがわかるか、なぜ条約に署名しないのか。被爆者たちは安倍首相に怒りを込めて迫りました▼禁止から廃絶へ。長年の努力によって手にした力をさらに。大会に満ちた希望と決意。思いの先はもうひとつ。国民の命と暮らしを守る新しい首相をつくろう―。

 

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