総選挙の投票日(22日)前の最後の日曜日となった15日、日本共産党の志位和夫委員長は、京都、兵庫、大阪3府県の街頭を駆け巡り、市民と野党の共闘の勝利、比例での共産党躍進を必ずと力いっぱい訴えました。雨のなか、どこでも歩道やデッキには熱心に聞き入る聴衆がぎっしり。党比例・小選挙区候補とともに、共闘する他党や市民が登壇。共闘を貫く共産党への期待、「比例は共産党へ」の声が寄せられ、熱気がみなぎりました。
京都
京都駅前で「モリ・カケ忘れないゾ」などのカードが掲げられ、車から手を振る声援も相次ぎました。
こくた恵二候補(比例・京都1区重複)は「憲法を守り抜く共産党を勝たせてください」と力を込めました。
子育て中の母親、中村あゆ美さんは「共産党に感謝と尊敬の気持ちをいっぱい込めて叫びます。比例は共産党へ」と声を響かせ、歓声がわきました。
同志社大学の浜矩子教授が激励のメッセージを寄せました。
志位氏は、市民と野党の統一候補の勝利を訴えると同時に、「比例代表で共産党を広げに広げて、近畿で4議席を絶対に確保し、5議席以上に増やしてください」と訴え。「こくたさんは、市民と野党の共闘の“大黒柱”“推進力”として、私と一緒に肩を組んで頑張ってきた一番信頼する仲間です。1区で勝利を」と訴えました。
兵庫
神戸市・三ノ宮では、他党や市民の代表の多彩な弁士が登壇し、「安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫」の向山桂子さんは「しっかりした綱領でブレない共産党は頼もしい」と期待。緑の党県本部の松本なみほ共同代表、社民党県連の北上哲仁幹事長、新社会党中央本部の岡崎ひろみ委員長が、「統一候補実現への英断に心から感謝したい」「市民と野党の共同候補の勝利へ全力を尽くす」などと訴えました。
堀内照文候補(比例・兵庫8区重複)は「共産党が伸びてこそ政治は変わります」と訴えました。
神戸市長選の松田たかひこ候補が訴え、市議補選の党候補が紹介されました。
大阪
宣伝カーを囲む聴衆の元気いっぱいの声援と拍手に包まれた大阪市・なんば駅前。弁護士の石田法子さんは「安倍さんにノーを突き付ける選挙です。憲法を守る政党に一票を」と呼びかけました。
わたなべ結候補(比例・大阪3区重複)は「市民と野党の共闘で新しい政治を切り開こう」と訴えました。
志位氏は、安倍晋三首相が狙う、憲法9条に自衛隊を明記する改憲が、戦力不保持を定めた9条2項を空文化=死文化させ、無制限の海外での武力行使に道を開くものだと告発。「日本国民がどうして9条を得たか。あの侵略戦争の惨禍を踏まえて、戦争を放棄し、すべての戦力を放棄し、平和外交によって国を守っていこう―これが9条の精神です」と述べ、「9条を無傷のまま子々孫々に残そう。その願いは、党をつくって95年、戦前・戦後、反戦平和を貫いてきた日本共産党に託してください」と呼びかけました。
志位氏が、「希望の党」に加え、「元祖補完勢力」である「維新の会」を批判し、「自民、公明にも、東西の補完勢力にも負けるわけにいきません」と訴えると、「その通り」との声と力強い拍手がわき起こりました。