法案の撤回 小池氏主張
3日の参院厚生労働委員会で、厚労省の法案趣旨説明文書や条文に重大な誤りが相次いでいる問題について、村木厚子事務次官に対する参考人質疑が行われました。村木氏は労働者派遣法案の付則に盛り込まれた罰則規定の誤りについて、日本共産党の小池晃議員の質問に対し、「4月上旬、一般人の匿名メールでわかった」と初めて明らかにし、ずさんな実態が改めて浮き彫りになりました。
小池氏は「労働者派遣法の原則を根底からひっくり返す重大法案なのに、外部から指摘がなければ誤った法律が成立する危険があった。きわめて重大な問題だ」と指摘。正誤表の配布で済ますことなど許されないと強調し、「法案を撤回して総括し、新たな対策を示さなければ審議できない」と述べました。
村木氏は「責任の重さと影響の大きさを認識している」、田村憲久厚労相は「理解を得られるよう説明とおわびをしながら努力する」と答弁。小池氏は「おわびや説明では済まない。撤回するしかない」と批判しました。
医療介護総合法案の趣旨説明文書が誤っていたことについて小池氏は「きちんと国会で審議する姿勢があるのかという問題だ。衆院を通過しているという姿勢が現れたのではないか」と指摘。「徹底的に審議を行い、きちんと情報を出し、質問に対して正面から誠実に答弁するよう全省を指導すべきだ」と強調しました。
村木氏は「国会でしっかり審議していただけるよう、しっかり情報を出し誠実に対応したい」と答えました。