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きょうの潮流

2017-08-08 | コラム

戦後72年、初めてテレビカメラの前で明かされた証言に胸を突かれました。NHKで5日放送のETV特集「告白~満蒙開拓団の女たち」▼戦中、岐阜県の山間地から満州(中国東北部)に入植した650人の黒川開拓団の話でした。敗戦で現地住民から逃れるためにソ連軍を頼りました。引き換えになったのは15人の若い女性。「接待所」が造られ、性の相手にされたのです▼3人の当事者が番組で証言します。共通するのは「生きて帰らにゃ」「そのために犠牲になっても」。70年余の間、秘めていた悲しさ、苦しさがにじみます。亡くなった女性は録音テープを残していました。「私のたどった道は歩ませたくない」▼制作者はこの声を視聴者に届けたかった。しかし、NHKの一部の管理職は苦々しく思ったのか、番組を封じ込めようとする動きを見せました。そこで思い出すのが、16年前のETV番組改変事件です▼日本軍慰安婦を取り上げたところ、安倍晋三官房副長官(当時)の圧力で、加害兵士らの証言がカットされました。市民が裁判に訴えて、「政治家の意向を忖度(そんたく)して番組が作り変えられた」とする判決が出ました。今もNHKに忖度の体質が残っているとしたら問題です▼安倍政権が強行した戦争法のもとで、日本がいつか来た道へ踏み出そうとするのではないか。終戦の日の15日にかけて放送される、戦争の実相を伝える特集番組がつづきます。いいものには視聴者としてのひとことをNHKへ。「忖度」を吹き飛ばす力になるはずです。

 

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