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きょうの潮流

2018-01-24 | コラム

一夜明けた銀世界。首都圏では、きのうの早朝から雪かきに追われた方も多いでしょう。記録的な豪雪に見舞われている地域の人には笑われそうですが、慣れない作業に腕や腰が痛い▼雪かきにもコツがあるそうです。重労働なので準備体操はもちろん、体全体を使ってひねりすぎない。無理のないペースでコツコツと、できるだけ複数でやること。札幌を拠点に活動するウインターライフ推進協議会が紹介しています▼都心から外れた丘陵のマンションに住む記者もスコップを手に。普段はあまり顔をあわせない住民と協力しながらの除雪。談笑したり、温かい飲み物を分けあったり。思わぬなごやかさに、しんどさもまぎれました▼いつものせわしなさから、街の動きもスローに。ゆっくりと歩く人たちは雪の間の細道を譲りあい、飛ばす車もスピードをゆるめる。何事にも無関心で足早に通りすぎがちな日常の光景が変わり、立ち止まり、助けあう様子にどこかほっとします▼一方で隣近所が不在なのか、ひとりで雪かきする姿も。病気や高齢で外に出られない人たちもいます。勤務がきびしく、時間の余裕がないまま、他人任せにしてしまうこともあるでしょう。そういえば、平日の雪かきに若者や壮年の参加は少ない▼雪国で暮らす人たちにとって、除雪は死活問題です。そのためのボランティアも募っています。ともに今を生きる人びとが、社会が支えあう共助の世の中のありようとは。白く染まった雪化粧の中で思いをめぐらせました。

 

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