米軍・シュワブ前「殺人鉄板」敷設 防衛局に撤去求める
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり防衛省沖縄防衛局が米軍キャンプ・シュワブゲート前にギザギザの「殺人鉄板」を敷設している問題で、県選出・出身の野党国会議員らは29日、防衛局に撤去を強く求めました。
要請したのは、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、糸数慶子参院議員(無所属)、照屋寛徳(社民)、玉城デニー(生活)の両衆院議員。
防衛局は、鉄板の敷設は、工事車両通過に伴う路面保護と泥引き防止が目的であると説明しています。しかし赤嶺氏の資料請求で、シュワブ内にすでに3カ所の泥落とし洗車場があることが判明。また内閣府沖縄総合事務局は、シュワブに隣接する国道車道部分と、鉄板敷設部分が同じ舗装厚であることを認めており、路面保護の理由も成り立たず、「殺人鉄板」の敷設根拠は完全に破綻しています。
井上一徳防衛局長は敷鉄板について、米海軍厚木基地(神奈川県)と米海兵隊岩国基地(山口県)内に敷設事例はあるものの、「施設外への設置事例はない」と認めました。
赤嶺氏は「全国に例のないやり方で抗議行動を排除するのが目的だ。県民の怒りはさらに広がるばかりだ。県民の力で必ず撤去させる」と力を込めました。
一行は、海上保安庁第11管区海上保安本部も訪れ、辺野古海域での過剰警備の即時中止を強く求めました。