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「慰安婦」メモリアルデー 独ベルリン ― すべての戦時性暴力根絶を

2019-08-17 | 国際ニュース・世界情勢

女性ら集会 日本の謝罪・補償要求

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(写真)14日、ベルリンで、「慰安婦」問題での謝罪と補償、戦時性暴力への反対を訴えた集会。中央に置かれているのは「旅する平和像」(伊藤寿庸撮影)

 日本軍「慰安婦」国際メモリアルデーにあたる14日、ベルリンのブランデンブルク門前広場で、慰安婦問題での日本政府による謝罪と補償、すべての戦時性暴力の根絶を求める集会が開かれました。在独韓国人でつくるコリア協議会、在独コリア女性グループ、日本人女性でつくる「ベルリン女の会」などが主催しました。

 韓国の伝統芸能などが披露され、「戦時性暴力・奴隷反対」「安倍首相は歴史的責任を果たせ」といった横断幕、プラカードが掲げられました。アムネスティ・インターナショナルや、イラクで過激組織ISによって性奴隷の犠牲となった少数派ヤジディ教徒の女性なども発言しました。

 この日は、市内のギャラリーで展示中の日本軍「慰安婦」を象徴する「旅する平和像」が運ばれ、韓国KBSテレビが取材するなど、多くの注目を集めました。この像は、ソウルの日本大使館前に設置された少女像と同じ作者が製作し、バスに乗せるパフォーマンスなどに使われてきました。司会者が「平和を求める人は一緒に写真を撮って、SNSでシェアしてほしい」と呼び掛け、訪れた観光客なども応じていました。

 コリア協議会の任多慧(イム・タヘ)さん(28)は、「ソウルの水曜デモが1400回になったことはうれしい半面、1400回やっても日本政府が慰安婦問題で謝罪していない。この問題は日本対韓国の問題ではなく、軍事紛争の下での性暴力の問題であり、女性の権利の問題だ」と語っていました。

 

 

「歴史は消せない」

「慰安婦」メモリアルデー 台北で集会

 日本軍「慰安婦」メモリアルデーの14日、台北市内の日本台湾交流協会前で、日本政府に謝罪と賠償を求める集会が開かれました。「慰安婦」被害者を支援してきた婦女救援基金会が主催しました。

 同基金会は、(1)「慰安婦」制度の策定と管理に関与し、女性たちを強制的に日本軍の性奴隷にした事実を認めよ(2)被害者に対し経済的・精神的損失を賠償せよ(3)資料を公開し、調査を行い、戦争の責任を反省し、二度と繰り返さないため、日本の教科書に事実を正確に記載せよ―の3点の要求を日本政府に提出しました。

 黒い服を着た参加者は「歴史をもみ消すことはできない」「アマ(おばあさん)の尊厳を取り戻せ」などのスローガンを叫び、抗議しました。

 同基金会によると、今までに台湾で59人が日本軍「慰安婦」被害者だと名乗り出ました。うち生存者はわずか2人です。

 

 

「勇気をありがとう」

韓国・「慰安婦」解決へ集会

多くの若者が参加

 35度を超える猛暑となったソウルで開かれた「慰安婦」問題解決のための水曜集会には、夏休みということもあり、多くの若者が参加しました。

 南西部・光州市の中学生グループが舞台に上がり、参加した「慰安婦」被害者に向かって「勇気をくれて、いままで頑張ってくれてありがとう。あなたたちのMeTooに、私たちはWithYouで応えます」と述べると、大きな拍手に包まれました。

 南部・金海市から一人で来た中学3年生のキム・テリンさん(15)は、「ゆがめられた歴史によって涙を流す人がいなくなるよう頑張りたい」と語りました。

 「いっしょに平和」と日本語で書いたプラカードを持って参加したユン・ドンギュさん(39)は、中学校の歴史教師。「日韓が互いに歴史と向き合い、一緒に考え、知恵を出せば、良い社会をつくることができると思います」と語りました。


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