質素な毎日☆ひとりごと

主婦 斜め上からみる雑感いろいろ。

エデンの東

2018-08-27 23:16:46 | 日記
たまたまBSで観ました。
多分2回くらいは観てるはず。うっすらとストーリーは覚えている。

なのに、今回は後半あたりから涙無しでは観れませんでした。

1955年のアメリカの製作
その当時のアメリカの簡素な風景に息をのむ。

アメリカのこんな時代があったんだ。
そして、俳優陣の演技力が凄い。

出てくる登場人物の純粋さ。
夫と子供を捨てた母親ですら、心は純粋なものを持っている。
第一次世界大戦が住民の心に亀裂を生む。
それを一喝する保安官。

そして主演のジェームズディーン
最初から最後のまで目が離せなくなった。

まだ私が10代のころは ジェームズディーンはまだまだ人気で、彼のヘアスタイルなど当時のトレンドだった。当時の私には カッコいいけど、ちょっと格好つけすぎ男くらい印象だったかも。

でも、歳を重ねたからか今見ると全然印象は違う。彼は格好つけている訳ではなかった。内面が出てきている。

とにかく登場人物の純粋さが際立っていた。

涙が出てきたのは、自分の今を恥じたからかもしれない。

真正直に信仰し、レタスの冷蔵技術に賭ける父。
その父の力になりたい認められたいと思う主人公。
生まれながらの善人である故に、現実を知り、自暴自棄になり なんと軍隊に志願する兄。
兄の恋人でありながら、主人公に惹かれて るヒロイン。
厳格な信仰心の夫から自分の魂を守るために逃げ出した母。

そう。どの登場人物も純粋で正直なのである。
そこには合理的だとか、効率的だとか そんなものはない。

いまの時代、アメリカも日本のトップも言ったことを言っていないだとか、やった事を、やってないだとか言っている。それで世の中が回っている。合理性や効率性 経済性重視。戦略的嘘も認められる。いつのまにかそんな世の中になった。

自分自身もそうなったのかもしれない。
もっと効率良いことは無いかとか、便利にならないかとか、世の中の進化についていくのに必死だとか。

この映画の中に、自分が失った純粋さを見せつけられたから 涙が出てしまったのかもしれない。

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