「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

11月明治節の倉島岸壁の風景  ~掃海艇たかしま~

2014年12月04日 | 海上自衛隊

…長らくお待たせしました


では、続きの掃海艇に参ります~。



掃海艇は、基本的に3隻で行動しますので、


3隻並んでいます。


満艦飾が本当にカワイイですね


掃海艇のこじんまりとした感じに、満艦飾ってすごく似合う





で、この日の一般公開のたかしまは、


一番手前でした。


女性2名で舷門に近づくと、


そそくさと、当直海曹が呼ばれて、


すかざすエスコートしてくれた…


…のだが、


普段、自衛官との婚活なんぞをやっている私には、


ピンと来たよね。


さてはこれ、お膳立てだなと(笑)


あの様子はまずまちがいないと思うね。


いかにも妙齢の独身とおぼしき女性を見るや否や、


あっ


ってかんじで、その当直海曹が呼ばれ、


しかもその当直海曹、


隣の掃海艇の海曹さんだったから(笑)


ま、もともとは、このたかしまの乗員だったそうだけど、


だからって、ねぇ?


この掃海艇チーム一丸となって、


独身者の婚活応援をしていた模様。


内心「はっは~~ん(笑)」とか思いながら、大人しくエスコートしてもらう事に。


「掃海艇は磁気に反応しないように木製になってまして~」


というスタンダードな説明を丁寧にしてくれるのを、


黙って大人しく聞いていました。


だけど、


「ちなみに、できるだけ掃海艇は鉄を使わないようになっていて、

 鉄の使用比率が決められているので、例えばこれなんかは

 アルミ製なんです」



↑↑↑コレ↑↑↑


を聞いた瞬間、磁気に反応した機雷のごとく、


私が反応してしまった(笑)


「えっそうなんですか?鉄の使用比率って決められているんですか?」


がっつり喰いついたよね、もう。


思わぬところで喰いつかれて驚く海曹さん…(笑)


そして、掃海艇には護衛艦にはお馴染の大砲がなくて、


機銃があります。



↑↑↑コレ↑↑↑


この機銃は、海の中で風船みたいにゆらゆらしてる機雷のワイヤーを切断して、


浮き上がってきた機雷を掃射するための機銃です。


ちなみに、型式なんかが同じかどうかは知らないけど、


ソマリアなんかに行く護衛艦には、このテの機銃が4か所に設置されます。


普通、護衛艦に機銃は搭載されていませんでしょ?


もちろん、海賊対策です。


奴ら、ロケットランチャー撃ちこんできますのでね~。






閑話休題。


掃海艇の艦橋に参りました~。


前は、一般公開では艦橋はオープンにしていなかったのですが、


今回は入れましたね~。



私の艦橋を見た感想は、


広い


そして、


かわいい~おしゃれ~


でした(笑)


なんつーか、北欧っぽい?


なんでこんなにおしゃれな感じがしたのかと言いますと、


それは、


リノウムでなく、木製だからですね。


そういえば、ある三佐さんにきいたのだけど、


スウェーデン海軍の軍艦の中って、


IKEAばりにおしゃれらしいです(笑)


っていうか、スウェーデンってイケメン大国でしょ?


いろんな意味で気になるよね、スウェーデン海軍


ま、ちょっとこんな感じなのかなぁとか思いながら見てました。


広いと感じたのは、


護衛艦だと、艦橋と別の部屋にあるものがあったりと、一緒になっているので


広く感じたのですね。


なにがあったかというと、あれです、


艇(艦)の形した図に、各セクションが分割されてランプがつくあの図(なんていうの?)


あれが艦橋にあったんですね。


変な感じでした。


変と言えば、もっと妙なものがあったんです(笑)



↑↑↑コレ↑↑↑


どうやら、各科員さんたちの組織図(?)をイラストに本人の写真を貼っているらしい(笑)


こういうの好きですね~


もちろん、一番上には艇長が



ちゃんと、赤青のストラップしてる(笑)


ちなみに、元たかしまの乗員だったエスコートの海曹さん、


「あれまだ自分がいる(笑)」


と仰ってました。


「おい~、いい加減変えろよ~」


とか、艦橋にいた他の乗員さんに言っているあたり、


掃海艇らしい身内感が感じられて、なんともほっこりしました



ご本人は、この中にいらっしゃいます


あと、特に笑ったのがコレ。



潜水員さん達…。


ウミガメみたいになっちゃってますが…(笑)


なんか、潜水員って、すっごい人達なので、


こんなかわいくデフォルメされてちゃって、


笑っていいのやらってかんじですが、


やっぱりカワイイ


そして、



デフォルメされた、艇内の見取り図。


カワイイ








艦橋を降りると、目の前に…




「…なんですか、コレ


掃海艇ってやっぱり不思議なものがたくさんある~


「あ、いいところに目をつけましたね。

 コレは、潜水員が水圧で気分が悪くなった時に治療するものです」


「これでですか????」


「そうです。2人まで入れますが、この中にはいって空気圧をかけて治療します」


…言葉で聞くだけだと、ちょっと恐ろしい感じでした


さらに後ろに行くと、



こんな機械が。


「これ、世界に数台しかなくて、1台5億円くらいするんです」


VLSとかハープーンとかと比べると、消耗品じゃないだけ経済的ですね…


と、いえばいいのだろうか…。


5億って、陸自のアパッチとかと同じ金額ですよね、たしか。


「ちなみに、私、これを操縦する係なんです」


なんと


「えっそうなんですか責任重大ですね


「そうなんですよもう、ひやひやモノですよ


「ところで、日本にしかないっていうことは、やっぱり、

 アメリカだと、機雷掃海が下手っぴだから、やらないから、持ってないんですか?」


と、失礼な質問をした私。


「(笑)いえ、アメリカと日本は、機雷掃海の仕方が違うので、持ってないんです」


「そうなんですか?」


「ちなみに、掃海技術は、韓国が結構高いです」


「えええええ?????韓国が?あの韓国が???」


「そうです。性格的に、向いているんでしょうね」


…機雷掃海に向く性格がなんなのかよくわかんないけど、


韓国海軍にも誇れるようなものがあったことに、


ものすごい衝撃を受けたよね


で、コレ、何する機械だったか忘れました



そして、フロートです。


呉の鉄のくじら館にも、顔を描いたヤツが展示してありますね。


アレです。


そして、



溺者たかしまくん(笑)


ま、わりとフツ―かな?


とか言っている間に、見学終了~


「すみません、掃海艇なんですぐ終わっちゃって…」


と、海曹さんがおっしゃいましたが、


普通に回ると本当にすぐ見終わっちゃう艇内を、


すっごく丁寧にエスコートしてくださったおかげで、


めっちゃしっかり見ることができたし、


楽しかったです


あまりに楽しくて、


営業するの忘れた私でした~


結構、掃海艇は、おもしろいものが色々あって楽しいですね。


そして最後、


しもきたといせを眺めて、倉島岸壁を後にしました