…長らくお待たせしました

では、続きの掃海艇に参ります~。

掃海艇は、基本的に3隻で行動しますので、
3隻並んでいます。
満艦飾が本当にカワイイですね

掃海艇のこじんまりとした感じに、満艦飾ってすごく似合う

で、この日の一般公開のたかしまは、
一番手前でした。
女性2名で舷門に近づくと、
そそくさと、当直海曹が呼ばれて、
すかざすエスコートしてくれた…
…のだが、
普段、自衛官との婚活なんぞをやっている私には、
ピンと来たよね。
さてはこれ、お膳立てだな

あの様子はまずまちがいないと思うね。
いかにも妙齢の独身とおぼしき女性を見るや否や、
あっ

ってかんじで、その当直海曹が呼ばれ、
しかもその当直海曹、
隣の掃海艇の海曹さんだったから(笑)
ま、もともとは、このたかしまの乗員だったそうだけど、
だからって、ねぇ?

この掃海艇チーム一丸となって、
独身者の婚活応援をしていた模様。
内心「はっは~~ん(笑)」とか思いながら、大人しくエスコートしてもらう事に。
「掃海艇は磁気に反応しないように木製になってまして~」
というスタンダードな説明を丁寧にしてくれるのを、
黙って大人しく聞いていました。
だけど、
「ちなみに、できるだけ掃海艇は鉄を使わないようになっていて、
鉄の使用比率が決められているので、例えばこれなんかは
アルミ製なんです」

↑↑↑コレ↑↑↑
を聞いた瞬間、磁気に反応した機雷のごとく、
私が反応してしまった(笑)
「えっ

がっつり喰いついたよね、もう。
思わぬところで喰いつかれて驚く海曹さん…(笑)
そして、掃海艇には護衛艦にはお馴染の大砲がなくて、
機銃があります。

↑↑↑コレ↑↑↑
この機銃は、海の中で風船みたいにゆらゆらしてる機雷のワイヤーを切断して、
浮き上がってきた機雷を掃射するための機銃です。
ちなみに、型式なんかが同じかどうかは知らないけど、
ソマリアなんかに行く護衛艦には、このテの機銃が4か所に設置されます。
普通、護衛艦に機銃は搭載されていませんでしょ?
もちろん、海賊対策です。
奴ら、ロケットランチャー撃ちこんできますのでね~。
閑話休題。
掃海艇の艦橋に参りました~。
前は、一般公開では艦橋はオープンにしていなかったのですが、
今回は入れましたね~。

私の艦橋を見た感想は、
広い

そして、
かわいい~おしゃれ~

でした(笑)
なんつーか、北欧っぽい?
なんでこんなにおしゃれな感じがしたのかと言いますと、
それは、
リノウムでなく、木製だからですね。
そういえば、ある三佐さんにきいたのだけど、
スウェーデン海軍の軍艦の中って、
IKEAばりにおしゃれ



っていうか、スウェーデンってイケメン大国でしょ?
いろんな意味で気になるよね、スウェーデン海軍

ま、ちょっとこんな感じなのかなぁとか思いながら見てました。
広いと感じたのは、
護衛艦だと、艦橋と別の部屋にあるものがあったりと、一緒になっているので
広く感じたのですね。
なにがあったかというと、あれです、
艇(艦)の形した図に、各セクションが分割されてランプがつくあの図(なんていうの?)
あれが艦橋にあったんですね。
変な感じでした。
変と言えば、もっと妙なものがあったんです(笑)

↑↑↑コレ↑↑↑
どうやら、各科員さんたちの組織図(?)をイラストに本人の写真を貼っているらしい(笑)
こういうの好きですね~

もちろん、一番上には艇長が


ちゃんと、赤青のストラップしてる(笑)
ちなみに、元たかしまの乗員だったエスコートの海曹さん、
「あれ

と仰ってました。
「おい~、いい加減変えろよ~」
とか、艦橋にいた他の乗員さんに言っているあたり、
掃海艇らしい身内感が感じられて、なんともほっこりしました


ご本人は、この中にいらっしゃいます

あと、特に笑ったのがコレ。

潜水員さん達…。
ウミガメみたいになっちゃってますが…(笑)
なんか、潜水員って、すっごい人達なので、
こんなかわいくデフォルメされてちゃって、
笑っていいのやらってかんじですが、
やっぱりカワイイ

そして、

デフォルメされた、艇内の見取り図。
カワイイ

艦橋を降りると、目の前に…

「…なんですか、コレ

掃海艇ってやっぱり不思議なものがたくさんある~



「あ、いいところに目をつけましたね。
コレは、潜水員が水圧で気分が悪くなった時に治療するものです」
「これでですか????」
「そうです。2人まで入れますが、この中にはいって空気圧をかけて治療します」
…言葉で聞くだけだと、ちょっと恐ろしい感じでした



さらに後ろに行くと、

こんな機械が。
「これ、世界に数台しかなくて、1台5億円くらいするんです」
VLSとかハープーンとかと比べると、消耗品じゃないだけ経済的ですね…
と、いえばいいのだろうか…。
5億って、陸自のアパッチとかと同じ金額ですよね、たしか。
「ちなみに、私、これを操縦する係なんです」
なんと


「えっ



「そうなんですよ


「ところで、日本にしかないっていうことは、やっぱり、
アメリカだと、機雷掃海が下手っぴだから、やらないから、持ってないんですか?」
と、失礼な質問をした私。
「(笑)いえ、アメリカと日本は、機雷掃海の仕方が違うので、持ってないんです」
「そうなんですか?」
「ちなみに、掃海技術は、韓国が結構高いです」
「えええええ?????韓国が?あの韓国が???」
「そうです。性格的に、向いているんでしょうね」
…機雷掃海に向く性格がなんなのかよくわかんないけど、
韓国海軍にも誇れるようなものがあったことに、
ものすごい衝撃を受けたよね

で、コレ、何する機械だったか忘れました




そして、フロートです。
呉の鉄のくじら館にも、顔を描いたヤツが展示してありますね。
アレです。
そして、

溺者たかしまくん(笑)
ま、わりとフツ―かな?
とか言っている間に、見学終了~

「すみません、掃海艇なんですぐ終わっちゃって…」
と、海曹さんがおっしゃいましたが、
普通に回ると本当にすぐ見終わっちゃう艇内を、
すっごく丁寧にエスコートしてくださったおかげで、
めっちゃしっかり見ることができたし、
楽しかったです



あまりに楽しくて、
営業するの忘れた私でした~



結構、掃海艇は、おもしろいものが色々あって楽しいですね。
そして最後、
しもきたといせを眺めて、倉島岸壁を後にしました

