「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

今年初の体験航海は、訓練支援艦くろべ♪  ~来島屋旗振り男さんに寄せて~

2016年01月31日 | 海上自衛隊
この日の体験航海で、ある意味もっとも楽しみにしていた瞬間が、この時です。


このブログをお読みの方であれば、ご存知の方も多かろうと思いますが、


来島海峡と言えば、そう、あの旗振り男さんがいらっしゃるところです。


旗振り男さんは、数々の艦艇を、7年前から、たった一人でここ来島海峡でお見送りしてこられた方です。


あ、最近はお仲間が増えてこられて、5人くらでお見送りされることもあるみたいですが('ω')ノ


雨の日も風も、夜も…どんな時も。


航海のご無事を祈って、旗を振る旗振り男さんに、艦艇から答礼があるのですが、


その答礼の仕方も、各艦艇の個性が出ていて、非常に面白いです。


それらが、YouTubeにたくさんUPされているので、ぜひ、ご欄になってください。


そういうわけで、私は、来島海峡を海上自衛隊の艦に乗って通過できるということに、私は非常に興奮しておりました。






艦橋にいた時、間もなく、来島海峡に近づくという時に



舳先に、乗員さんたちが集まりました。


この狭い海峡通過に際して、不測の事態に1分隊の方たちが備えていらっしゃるとのこと。


「ペンギンが寒い時に身を寄せ合っているみたいでカワイイ( *´艸`)」


とは、乗艦されていた、某女性参加者の言(笑)


確かに、そう見えます









海峡が見えてきました。


こうして見ると、本当に狭いですね…。


旗振り男さん、どのあたりにいるのかな~


ここで、体験航海の参加者はみんなで、再度旗甲板に上がりました。


みんなでワクワクしながら、双眼鏡で旗振り男さんを探します。


結構近づかないと分からなかったです…。


そして…



旗振り男さんから頂きました、通過時のくろべの写真


そして…

海上自衛隊in来島海峡 2016新春 訓練支援艦くろべ

もうほんっとに感動しました


あ、私はどれでしょう~?(笑)分かりましたか?


そして、旗甲板にいたから分からなかったのですが、ウイングから自衛艦旗での答礼をされていたのですね~


…なんだろう、この、お見送りする人と、見送られた人との一体感…艦艇ならではの感覚でしょうね…。


海上自衛隊の皆さんが喜ばれる気持ちが分かります(ノД`)・゜・。


そして



橋の真下です


なかなか撮れないアングルですよね~( *´艸`)






旗振り男さんがこうやって、いつもいつも旗を振られるのは、ひとえに、自衛隊に対する感謝の気持ちのみ。


しかし、こういう彼に対して、


「写真がキレイ撮れないから邪魔」


という方(もちろん民間人)もいらっしゃるそうな。


J-shipsなどの雑誌に投稿するための艦艇撮影するために、ここ、来島海峡を訪れる方たちが、


自衛官が答礼に出てくるので、艦艇だけの「キレイな」ショットが撮れないことに、クレームを言っておられるとか。


なんでしょうねぇ…。


邪魔だと思うなら、別のスポットを探せばいいと思うし、


そもそも、艦艇って海上自衛官がいないと、動きもしないのに、答礼を行う自衛官を「邪魔」って…と、思うのですけどね。


旗振り男さんは、7年前から旗を振られています。


この撮影マニアさんたちが、どれほど以前からここで撮影されていたかは存じ上げませんが、


7年前というと、まだ自衛隊を取り巻く状況は、今ほど自衛隊人気もなかった頃です。


そんな時世から、橋を過ぎ行く車から冷ややかな視線を投げかけられようとも、


昼夜を問わず、自衛艦に向けて感謝と励ましの旗を振ってこられた方なので、


本当に、撮影者達に自衛隊を思う気持ちがあるなら、「コイツがいると、邪魔」という気持ちにはならないと思うのですが…。


同時に、自衛官が答礼する様子を「邪魔」だなどと思えるものなのでしょうか…。


海上自衛官がいなければ、その艦艇には「命」がありません。


それは、引退した艦艇を見ると分かると思います。


そして、それは、車両であっても、航空機であっても同じことです。


どんな形であるにせよ、自衛隊を応援する気持ちは素晴らしいことだと思いたいのですが、


「ハードウェアだけでは国は護れない」という当たり前のことを忘れている方って、案外多いように感じがして、とても残念です。


美しい写真を撮りたいという欲求も、ファンなら当然のことと思いますが、


まずは、自衛官への敬意と感謝の気持ちが先ではないのでしょうか?


もし、その気持ちがあるというのなら、旗振り男さんや答礼をする自衛官を「邪魔」だという気持ちは絶対に起こってこないと思うのです。


少なくとも、旗振り男さんが旗を振ることで、


自衛官の皆さんが、うれしいと思っているし、ありがたいと思っているし、励みになっているというのは、まぎれもない事実です。


それは、この動画が物語っています。

海上自衛隊 in 来島海峡 2014 春 掃海母艦 ぶんご 魂を揺さぶる叫び!!


まさに、「魂を揺さぶる叫び」。


この叫びが、彼らの心ではないでしょうか…。