桜の花びらが舞い散るのにいつも
強く心動かされたのに
今年は桜を見に行っても
ピンク色の花びらが渦を巻いても
感慨がなかった
それがなぜか考えてもみた
だけどどうやらいまのわたしには理由は
まだ見えない領域
桜の前を少し寂しげに歩く姿
それしか見えなかった
それを見ても
なにを思えばいいのかわからなかった
きっとわたしも寂しいんだろう
きっとすごく寂しいんだろう
でも、やっぱりよくわからなかった
今日は雨が降ってしまった
窓から見える黒い幹の先の
初々しい花びらが水分を含んで
はらん
はらん
はらん
ためらうように
ブランコのように
右に左に
揺れ落ちていくのが見えた
濡れたアスファルトを
無数の淡雪のドットで彩っていた
ふいにわたしにも
窓を越えて花びらが降ってきた
染まった
強く心動かされたのに
今年は桜を見に行っても
ピンク色の花びらが渦を巻いても
感慨がなかった
それがなぜか考えてもみた
だけどどうやらいまのわたしには理由は
まだ見えない領域
桜の前を少し寂しげに歩く姿
それしか見えなかった
それを見ても
なにを思えばいいのかわからなかった
きっとわたしも寂しいんだろう
きっとすごく寂しいんだろう
でも、やっぱりよくわからなかった
今日は雨が降ってしまった
窓から見える黒い幹の先の
初々しい花びらが水分を含んで
はらん
はらん
はらん
ためらうように
ブランコのように
右に左に
揺れ落ちていくのが見えた
濡れたアスファルトを
無数の淡雪のドットで彩っていた
ふいにわたしにも
窓を越えて花びらが降ってきた
染まった