音符が開いていく
指が開いていく
ゆるゆると身体を包む
ゼリーのような愛によって
開いていく
かえってさみしさや恐れが
どっと入ってくる
ああわたしはみっともない
ねじった紙だらけの部屋
一枚一枚
開いていくと
ひとつひとつ
愚かで真面目な逃避が
のたうっている
うたっている
寂しい町の
そこだけ奇妙に明るい
無人駅のように
指が開いていく
ゆるゆると身体を包む
ゼリーのような愛によって
開いていく
かえってさみしさや恐れが
どっと入ってくる
ああわたしはみっともない
ねじった紙だらけの部屋
一枚一枚
開いていくと
ひとつひとつ
愚かで真面目な逃避が
のたうっている
うたっている
寂しい町の
そこだけ奇妙に明るい
無人駅のように