信じていたことはいつのまにか信じていたことで、信じるための根拠がきちんとあるわけでもなかった。こう思ったとき、私は何を信じていた、と思ったのか……。
ーもうそのときには、その居間も、あまたのものが、きらきらと輝きながら、燃えるような光を放っていました。とりどりの器物のうえには、それぞれに、絹布やビロードが、ふんわりと掛けられて、さながら、黄金(こがね)いろの、一面に燃えたつ炎を、消し止めようとするかのようです。ー
『神さまの話』リルケ
カフェインのまぶたに
夜になって、コーヒーを入れてテーブルにつき、ほっとした。がぶりと大きなチョコレートに噛みつくように、日記のためのノートを開いた。私は薄く薄くひきのばされて、身体のまわりの印象がぶ厚く迫ってきていた。そういう幸福もあった。私はさみしくて、いつも意気消沈していて、いつもカフェインを欲していた。それが地面であるかのように。
詩……整えるというよりは、崩れていく過程を魚拓のように写し取ったもの?雪崩の中に奇妙な配列や突飛な物のきらめくのを見つける。
ーもうそのときには、その居間も、あまたのものが、きらきらと輝きながら、燃えるような光を放っていました。とりどりの器物のうえには、それぞれに、絹布やビロードが、ふんわりと掛けられて、さながら、黄金(こがね)いろの、一面に燃えたつ炎を、消し止めようとするかのようです。ー
『神さまの話』リルケ
カフェインのまぶたに
夜になって、コーヒーを入れてテーブルにつき、ほっとした。がぶりと大きなチョコレートに噛みつくように、日記のためのノートを開いた。私は薄く薄くひきのばされて、身体のまわりの印象がぶ厚く迫ってきていた。そういう幸福もあった。私はさみしくて、いつも意気消沈していて、いつもカフェインを欲していた。それが地面であるかのように。
詩……整えるというよりは、崩れていく過程を魚拓のように写し取ったもの?雪崩の中に奇妙な配列や突飛な物のきらめくのを見つける。