詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

青森旅行6

2016年11月23日 | 雑記
ようやく辿り着きました、素晴らしいブルーな思い出に。こんなにひっぱったのに、あらためて見直してみると葉っぱ葉っぱ葉っぱで、ぜんぜん伝わらない写真でした。ビジターセンターみたいなところに戻ったときに流れていたビデオを見ていると、とても美しく撮れていて、そっか、こんなふうなんだ、と思いました。こんなふうにたくさんの落ち葉がないときはもっとその色がわかるのだろうし、紅葉のときだったり、雪のときだったり、季節や天気によっても姿を変えて、その時々の美しさがあるのだろうとわかりました。それでも、とても感動しました。

行く前は特別思い入れがあったわけでもなく、ガイドブックで見てきれいそうだったから行ってみたいな、と思った程度で、まさかこんなにとは、と、なぜか声をひそめて興奮しまくりでした(きっとあたりが静かだったからですね)。本当に、深いインディゴブルーのインクを垂らしたような色。そして水の中に沈んでいるのが見える白い木(白く見えるだけかもしれない)。まるで水の向こうにもうひとつの宇宙がひろがっているみたい。感動すると自分の内側にそれと交信、共鳴?している部分があるような気がしませんか?その美しさ、というか深さ、というか神秘さに、驚いてしまいました。自然にこういう場所ができるなんて、そして自然にできたからには(江戸時代の大地震でできたらしいと書いているページをネットで見つけました)、いつかまたなくなってしまうのだろう、と思うと、はかなく、奇跡だ、と思います。

インターネットで探してみると、美しい写真がたくさんあって、私の写真など載せるのが恥ずかしいようですが、あんまりきれいなのを写真で見てしまうと、これから初めて青池に行く方にはよくないと思うのですよ、だからこれくらいがちょうどよいですよね(という、ものすごく強引な言い訳)。現代の私たちのように、あそこに素晴らしいものがある、なんて知らずに、ただ山菜を採りにかなにか、で森に入っていって偶然これを見つけた昔の人の感動はいかばかりか、と、こういうとき、よく想像して、私も勝手に興奮してしまいます(あ、また三瓶小豆原埋没林思い出した。今度きっと書きますね)。離れがたいような場所でした。

ビジターセンターに戻ってしばらく待機。コーヒーを飲んだり。ここから出るバスがその日の宿である不老不死温泉に連れて行ってくれます。

不老不死温泉に着いてみると空がすごいことになっていました。もちろんこの空を見ながらお風呂に入りました。残念ながら雲が多かったので太陽が海に沈むところ(ジュッ)は見えませんでしたが。写真でもよく見る海のすぐそばにあるお風呂には行かず、女性専用のお風呂へ。そこでも空と海を心ゆくまで眺めることができましたよ。外のお風呂に向かう(もしくは戻る)男性たちからも、ここのお風呂に入っている女性たちは心ゆくまで眺められることでしょう(遠いけど)。露天に出てくる一瞬は丸見え、でもすぐに首まで浸かっちゃいますけどね。それにさすがにあきらかにこちらを振り返っているような人はいませんでした。一瞬、女性の裸を見ることができて不老不死になれるのか、と納得しそうになりましたが、空と海がきれいでそんな気持ちにはなりそうになかったです(私はですけど。って私は女ですけどね)。

きっと『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』に載っているような場所は、実際に行ってみるとすごく感動するのでしょうね。と、言いながら、私はアンチ『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』派なので本は見ません。絶景は自分の目で見たいじゃないですか、写真で見ても意味ない。なんて。思ったりする。行かないくせに。でも、感動するぞ!と思って行って、ほんとに感動できるのかなぁ、とか、思ったりして。ではなぜガイドブックに載っている人気スポットへ行くのだ!それをブログに載せるのだ!という感じですよね。うーん、なぜでしょう?自分に甘く、人にきびしい的な何かなのかな?気軽に絶景を見に行く友達は、あの本が大好きと言っていました。見ているだけで癒されると。私の拒否感、さては嫉妬か。こんなことを書いていると、急に怖いもの見たさのような気持ちで本を開きたくなってくる(実はうちにある)。人の気持ちはけっこう毛だらけ矛盾だらけ。です。

車窓より


ここらかバス
















バスに乗って不老不死温泉に向かう。車窓。


近づいてきた。


部屋からも海が見える。
かもめも夕日をみているのかもめ(かもね)。


太陽が「フロウフシ〜」と言いながら沈んでいくように見える。
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