腹を見せコンクリートを褥とす
蝉は帰らず夏を過ぎても
聞こえるは雷と雨 笑い声
夕闇のように暗き部屋にて
濡れそぼち毛乱れた猫
紫の星散る小花今日はさびしき
ホーム下 繁茂している葛の葉は
突風に耐えうなずき続ける
終点の高架で切れる駅なれば
その先の空いと遥かなり
静寂はしんしんと音のするという
こんな音かと秋の虫の音(ね)
我知らず頬杖ついて川渡る
電車の灯りコオロギの声
本の中 額で支えた手の影に
文字は離れて空(くう)へ漂う
炉の色のランプの線が瞬いて
魔法のように幻影揺らす
蝉は帰らず夏を過ぎても
聞こえるは雷と雨 笑い声
夕闇のように暗き部屋にて
濡れそぼち毛乱れた猫
紫の星散る小花今日はさびしき
ホーム下 繁茂している葛の葉は
突風に耐えうなずき続ける
終点の高架で切れる駅なれば
その先の空いと遥かなり
静寂はしんしんと音のするという
こんな音かと秋の虫の音(ね)
我知らず頬杖ついて川渡る
電車の灯りコオロギの声
本の中 額で支えた手の影に
文字は離れて空(くう)へ漂う
炉の色のランプの線が瞬いて
魔法のように幻影揺らす
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