詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

短歌3 眠れぬ夜

2014年09月07日 | 短歌
サイレンと胸の鼓動がエコーして
もっと早くと指揮する者あり

冷蔵庫と電子レンジを繰り返し
ぼろぼろになる予感がしてた

かまわない 畳の間に挟まって
揺れる紙片の身代わりになる

携帯の連絡先をひとつずつ
消していく夜 雪の祝祭

禁断の鍵は開けないドアのもと
光の矢見て時の音聞く

ゼロイチサンキュウロクゼロゼロナナ
図書館の本のバーコード

狂うとはなんてずるいと言いながら 
君は朝日を引っ張ってきた

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日陰の隔たり | トップ | 正しい誤り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

短歌」カテゴリの最新記事