お酒のお供・・・101 2014-10-14 15:22:40 | 日記 態度が人を承服させる いかにも崇高に見える態度、 尊大でカリスマ的な態度でいれば、 だいたいどのようなことを話しても 相手はそのまま納得してしまうものだ。 ところが、話した内容の根拠や理由を事細かに明かしてしまうと、 かえって不信の念を強くもたれることになる。 つまり、人は印象の強弱で最初の軽率な判断をする。 ニーチェの言葉Ⅱ引用 そらあかね
お酒のお供・・・100 2014-10-14 15:11:48 | 日記 価値を生むもの どんなものでも、それ自体が最初から価値を持っているわけではない。 しかし、人がそれを利用しやすかったりするとき、 その人にとって価値があるということになる。 ところが今では、多くの人にとって便利なものや利用しやすいものよりも、 人々の趣味にかなったものが価値を高くしている。 つまり、好みやセンスといった流動的なものがものの価値を高くしているのだ。 ニーチェの言葉Ⅱ引用 そらあかね
お酒のお供・・・99 2014-10-14 14:48:33 | 日記 何ひとつそのままには見ていない 人の眼はカメラのような機能を持ってはいるが、 カメラのようにレンズに映ったものすべてを見ているわけではない。 たとえば、黄昏の山並みに見惚れているときでも、 自然のその景色をそのままには見ていない。 というのも、虚心坦懐に何かを眺めていると自分では思っていても、 眺めているものの上に魂の薄い皮膜を無意識にかぶせているからだ。 その薄い皮膜とは、いつしか習い性となってしまった感覚、 そのときの気分、さまざまな断片になった記憶のことだ。 そして、風景の上にこれらの皮膜を乗せ、 眼はその皮膜をうっとりと眺めている。 つまり、人が眺める世界とはすでにその人の一部分となっているものなのだ。 ニーチェの言葉Ⅱ引用 そらあかね
お酒のお供・・・98 2014-10-14 14:36:58 | 日記 世間の人々の見方 世間の人々というのは暗黙の裡に、 誰が感情的な人か、誰が冷たい人か、 誰がいつも賢明な人かをだいたい決めているものだ。 そして、彼らはいつもそのキャラクターであるべきだとすら思っている。 だから、賢明だとみなされている人がいったん当惑したり、 おろおろして判断を決めかねているような様子を見かけでもしたら、 たちまちにこれまでのレッテルとの落差を感じ、 彼に不信の眼差しを向けるようになるのだ。 ニーチェの言葉Ⅱ引用 そらあかね
お酒のお供・・・97 2014-10-14 14:26:27 | 日記 この世から逃げるな お願いだから、 今の自分と世の中が嫌いだからといって、 この世にあらざることをつらつらと勝手に夢想することに逃避し、 あげくのはてに自分は現世を超越しているなどと思いこまないでほしい。 いっさいのことは何もかもこの世から生まれていることをくれぐれも忘れないでくれ。 宗教だって芸術だって、この世から生まれているのだ。 きみもまた。 ニーチェの言葉Ⅱ引用 そらあかね