gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

九十九折り

2024-09-27 22:06:43 | 詩のような・・


山道の


幾重にも

辿り着いて
また曲がる

その先も
山道で

同じ道筋を
繰り返すよう

何度も
何度も

何度も
何度も

ふと
嫌になって
立ち尽くしたり

戻りたかったり


思い立ったかのように
次の九十九を
目指したり


何処へ向かおうかと

始めた歩みなのやら


九十九折りの曲がり
曲がった先など

見えないからか


九十九折りの
数さえ
気にならなくなって




僕はね

あの日見上げた星空に
色をつけたかった



僕はね

大切なひとと
色をあわせたかった



筈だったね

筈だった。。。


かわいい子

2020-11-05 00:58:45 | 詩のような・・




チェーン店の
中華屋で


店員も
ろくに呼べないから

気を利かせて
呼んでみた


会釈された


年齢不詳

その
年代が曖昧に
同じに見える



…高校生?


お酒を嗜める
…年?



オーダーが
不思議で


いわゆる
飲兵衛にとっての
つまみ


彼女らは
そんな
つまみを頼み…



傍らには
コーラ


飲んで
食べて


また

つまみを
頼み

グラスに
何もなくなったら




また
コーラ



そんな
常識なのかな?



当たり前な
そんな

彼女たちの
日常は



僕からしたら
異次元




最早
目を見張る
最先端な


当たり前

か?



それにしても



相も変わらず

かわいい子だ



そして

男の
普遍的な


弱点のような
強味なような

規則正しい
波打つ胸のひだを

握られて
不規則に
揉み扱く


メロメロにされて


その正体を

求めて
追いたくなる


のね。





いわしの死

2020-07-25 23:19:30 | 詩のような・・




2尾

居酒屋で
まぶした塩梅
見事に

焼かれた土の皿のうえ

ピクリともせず
尾を焦がし
横たわる

恋を知るか知らずか

魂を亡くした

炎に泣いた
いわしの


死せるいわし




やがて
追い付くよ



それまでの
我が身の
五臓六腑の

糧となれ



いただきます



せめてもの…

弔いの意を込め

未だに続く
手のひらに

痛々しく
刻まれた

溝を
併せる

いただきます



と…



いわし


その





頭を
残して


骨とならん




その命




何も残さず


土と
還らん



絶世

2020-01-14 21:48:20 | 詩のような・・
どうでも
いいさ

過去なんて


つまり

今の
いままで
どうでも
いい


この
過去になりうる

今でさえ

来たければ
来ればいい

去りたければ
去ればいい


どちらにせよ

その場凌ぎの
明日が


生まれながら
滅する


それだけさ









瞼の世界に思い出す…

2020-01-08 22:03:36 | 詩のような・・



いつだったか
『何でそんなに淋しい目をして
遠くを見つめているの?』


言われたことがあった


そう言って
僕の瞳を見つめていた
あなたに

『なんでそんに優しい眼差しで
切な気に僕を見つめているの?』




こたえた


交わす
瞼の
世界に

解り会えた
気がして


せせらぎのように

湧きいずる
清水のまま

どこまでも

流れて


落ちた




清らかな

今はなき

あの

日々に…