紫匂う
2013-06-03 | 日記
万葉集にこんな歌がある。
「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」 拝田王(はいだのおおきみ)
「紫草の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋ひめやも」 大雪人皇子(すのうのみこ)返歌
今日、奈良を訪れた目的は紫草(むらさき)の花を見るためである。
春日大社神苑「萬葉植物園」。藤の季節に続いてやってきました。
前回に訪れたときに紫草の存在は確認していて、5月中旬から咲き始めるとのことでした。
藤が終わってしまったのであまり観光客はいません。もともと地味な植物園なんですよ。
万葉植物。きれいな花をつけるのはそんなに多くはありません。
万葉人は身の回りのありふれた草木の中に季節の移ろいを感じ、心を癒し和ませてきたのであります。
まず、これは前回4月28日に行ったときの紫草。
これがどうなってたかというと、
見えますかね。花が咲いてます。ちっちぇー。
よく見えません。そばまで下りましょう。
どのくらい小さいかと言いますと、私の小指の爪くらい。
なんという可憐さ。そしてその輝くような白さに注目。
今までしょうこちゃんのお花は枝垂れ桜と勝手に決めていましたが、
これからは紫草をしょうこちゃんのお花(お印)にしたいですな。
匂いもかいでみます。香りはありません。ほかの花よりも蝶や蜂がたくさん来てましたので甘いのでしょう。
歌にある古語の「にほふ」には、美しく映えるという意味があります。
「紫草の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋ひめやも」
(紫草の花のように美しく輝くあなたを厭うことなどありましょうか。人妻だというのに私はあなたが恋しくてどうしようもないのです)
(以下省略、続くかも)
「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」 拝田王(はいだのおおきみ)
「紫草の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋ひめやも」 大雪人皇子(すのうのみこ)返歌
今日、奈良を訪れた目的は紫草(むらさき)の花を見るためである。
春日大社神苑「萬葉植物園」。藤の季節に続いてやってきました。
前回に訪れたときに紫草の存在は確認していて、5月中旬から咲き始めるとのことでした。
藤が終わってしまったのであまり観光客はいません。もともと地味な植物園なんですよ。
万葉植物。きれいな花をつけるのはそんなに多くはありません。
万葉人は身の回りのありふれた草木の中に季節の移ろいを感じ、心を癒し和ませてきたのであります。
まず、これは前回4月28日に行ったときの紫草。
これがどうなってたかというと、
見えますかね。花が咲いてます。ちっちぇー。
よく見えません。そばまで下りましょう。
どのくらい小さいかと言いますと、私の小指の爪くらい。
なんという可憐さ。そしてその輝くような白さに注目。
今までしょうこちゃんのお花は枝垂れ桜と勝手に決めていましたが、
これからは紫草をしょうこちゃんのお花(お印)にしたいですな。
匂いもかいでみます。香りはありません。ほかの花よりも蝶や蜂がたくさん来てましたので甘いのでしょう。
歌にある古語の「にほふ」には、美しく映えるという意味があります。
「紫草の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆえに我恋ひめやも」
(紫草の花のように美しく輝くあなたを厭うことなどありましょうか。人妻だというのに私はあなたが恋しくてどうしようもないのです)
(以下省略、続くかも)