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がんのお姫様

2014-05-09 | ダイアリー

一気に読んだ本

子連れで再婚した著者がほぼ手遅れのがんと宣言されて・・・・

でもツライ抗がん剤治療で苦しい、痛いという内容ではなく

「戦うお姫様」として開き直りユーモアあふれる内容で

共感したり、元気をもらったり・・・

 

田舎で「がん」であることを公表できないのである。

なんとバカなことかと内心憤っても、周辺が絶対にそれを許さない。

2人に1人ががんになる時代だというのに。未だにがんになったのは何かの報い

であるかのように取りがたるひとたちがいることに悄然とせざるを得なかった。

地方文化を愛し、因習に囚われているが故の慎ましさや素朴さを

愛してるのだが、この何でも因果応報で理解する心性だけは理解不能。

そして、この考え方が障害者差別、女性差別、民差別、在日外国人差別

ありとあらゆる差別構造をまったくもってシンプル至極に説明してしまう恐ろしさに

絶句するほかない。

 

人の人生なんて短いもんだ。

人は生きて、そして死ぬ。誰もかれも、やがて死ぬ運命を背負っている。

それなのに、人は命を惜しむのだ。短いから惜しむのだ。

短い命を授かった人間の究極の目標は生きられるだけ生きることだ。

 

人は必ず死ぬ。

不老不死の妙薬を求めて徐福を東海に遣わした始皇帝も彼の帰還を待たずに死んだ。

永遠の命を希求したフォラオもまた没薬と麻布の下で干からびていった。

老いて死ぬ者、夭折する者、何事かを成し遂げて世を去るもの、犬死にを死ぬ者、一見不公平に見えて

その実、死は突き抜けて平等である。