ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

名も無き人。

2017-06-03 12:48:44 | 日常
快晴、今日も暑い。

さて、今日は気になる小さな展覧会に。
基本、出不精、ヒッキー、
だが、多動な旦那と上手く折り合いをつけるためには、
自分から提案して、出た方が楽だと気が付く。
私は図書館や美術館が好きなのだ。

新聞の地方版でふと気になった版画家の展覧会。

「それを見に行こう!」と思い立った。






ここは学生の時、美術部の時に、
作品が入選すると、飾られるので電車に乗って見に行った憧れの場所、
今では近所に住んでいるのに、全然縁が無いところになってしまった…。
そんな夢の無い中年になるとは、あの頃の自分は考えてもいなかったな…。









作品の写真撮影はしなかった。(※撮影可能かどうかも解らない)

金子周次は地方の都市(銚子市)で、
豚小屋を改造したバラックのアトリエで、
自分の生まれ育った町の風景を、
一生、版画に掘り続けた人である。
その優れた技術と画才に驚く。

そして、埋もれた無名の天才は、各地に一杯いるのだろうけれど、
彼の版画に魅入られた人生が清々しくて、
こう好きな事に一途に生きれたら、
たとえ貧しくても、無名に等しくても、
それはそれで幸せだったんじゃないかと思う。

唯一残っている八ミリフィルム「ある舎人」をここで見て、
その版画一筋の彼の一生が納められ、
小さな町の文化会館で上映され、万雷の拍手に包まれた翌日に急逝したことは、
彼は幸せな中、亡くなったのだと思う。

優れたデッサン力、
波音と潮風が小さな画面からあふれ出す版画、
彼が遺した作品は素晴らしかった…。



二科展も開催されており、




ここでは作者や友人が集まり記念撮影をしている。
多分真ん中の絵は父の知り合いだと思う、父が痴呆になった今、確かめるべく手段もないが。

そして、雑談が聞こえた、
オシャレなミセスが初めて描いた油絵が入選されたらしい、
(絵はううむ、私の好みではなーい、が、)
「描いていて非常に楽しかった」と友人に言っている、そのミセスがとても90歳に見えないのだ!!

私なぞ、「今更、ごみを増やしてどーする」モードに陥っているわけで、
まだまだ、色々トライせにゃあかーーーん、確実にボケるわと危機感。



金子周次の彫った松や、宵待ち草を見た後は、
道端の雑草すら輝いて見えた。







そして、きーじ君、大人しくお留守番していた模様。



えらい、えらい、親孝行で感謝。
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