1回目のワクチン@ファイザーの接種後も結構だるかったのですが、2回目の副反応には、かなりじわじわとやられました。3回目があるとしたら恐怖かな。(反対派ではなく推進派だが。)
このコロナワクチンは、毎年受け続けているインフルエンザのワクチンとは、まるっきり違う性格だと思います。
◆8月21日(土)曇りのち31-26℃
まず、老猫のお世話から、アフガンの難民受け入れ記事、トルコは過去に難民受け入れすぎて今回は塀を作る、ドイツも受け入れすぎてもう手が出せないなど、日本は平和なのだとつくづく実感した。
そして副反応が怖くて、やりたくはないが、2回目のコロナワクチンを打ちに主治医のところへ、
秋の花、キバナコスモス、ソバの花と一緒に夏の花が混在、
駅前には救急車、すぐに搬送できずに停まっており、
見ていても救急が救急じゃない、だからこのご時世、打たねばならぬ。
私はがんセンターでCTの造影剤でアレルギーを起こしている。造影剤を入れた瞬間、赤い蕁麻疹が出て顔や瞼が腫れ、咳が出て、「2回目はアナフィラキシーショックを起こすだろう、造影剤は今後もう使えない」と主治医に言われていた。
造影剤のヨードに反応だとしたら、日常の食糧、消毒にヨードを含むものなどざらだ、またワクチンを溶かす溶剤とか、これも化粧品とか日常にありふれているが、謎の何かに、今回も過剰反応を起こしたら嫌だと、この日までずっと考えていた。一回目は腕が腫れたが、約6日間だるかっただけだ。
朝のいつも通りの内服薬には、アレルギー用の抗ヒスタミン剤、関節痛用のセレコックスなどがあり、たぶんこれが2回目の副反応を軽減してくれるはずだと信じて望む。
体温は36度4分。ドキドキしながら順番を待ち、注射が無事に終わった時には、(思えば入れた時に、違和感がすでにあったが、)ホッとした。
待機時間15分中に咳が、我慢できる程度の咳がこみ上げてきて、「あれれ?」と思ったが、グッと我慢が出来たし、このご時世、咳やくしゃみに待合室で嫌な顔をされてもと、かっきり15分で病院を後にした。
どうせ出かけついでである、帰宅途中の店で靴下を購入し、晴れ晴れとした気持ちで帰宅。しかしその途中、手の甲にとても小さな赤い斑点が浮かびあがりだし、それを異変(蕁麻疹)と思わずに、「新たなシミか?」とがっかりしたり。
夕方から前回と同じく注射した左側が腫れだしたが、前回ほどでもない、「副反応は2回目の方が軽いのか?」と安心した。そしてレッスンへ。
いつもいる私の前の生徒さんが来ていない、だから先生の練習風景をタップリと拝見できたのだが、今日はピアノの先生も空き時間がおありのようで、先生はピアノの先生に伴奏をお願いしていた。
その譜面たるや、細かい音符の5頁をめくらないで済むように譜面台へ置き、ピアノの譜面は9頁はあっただろうか、お二人でゲネプロのように弾きだした。ブラームスのバイオリンソナタ第一番ト長調。
ガラス越しに先生を後ろから拝見していただけなのだが、リズムの取り方、指の使い方、角度や形、弓の使う場所、つま先に至るまで全神経を使い一音一音弾いているのがわかった。先生も楽しそうだったし、私もプロの演奏を垣間見れて幸せだった。
実際にやらなければ、どこがどうプロは凄いのか、音が綺麗だ以外のことは、まず解らなかったことだ。
”雨の歌”に込められた想いとは…【ブラームス/ヴァイオリンソナタ 第1番 ト長調 ≪雨の歌≫ (Brahms:Violin Sonata No.1)】
ブラームスのイメージは私の中でどんどん良くなっていく、「だれだらと、なげーよw」から、楽譜を読むようになった今では「素敵な人♡」へ。
勿論、クララ・シューマンとの友情も、「人の恋愛など、どうでもよくね?」から「奇跡の友情♡」へ。シューマン発狂で川にドボンとか、クララの大変な時も、ブラームスは師とクララに付き添いつづけた。
この曲はクララに「天国に持っていきたい曲」って素晴らしい誉め言葉を貰う。そして、肝心のクララの葬儀当日に、ブラームスは反対車両に乗り込み間に合わないw 先生と「どんだけ不器用なんだ、ブラームス」と_| ̄|○
さて、夢のような演奏も、私のへたくそな教本のおさらいも一瞬で過ぎて、次の8月いっぱいで転勤するY君に数センチのミニバイオリンを「ご笑納下さいw」と進呈して別れる。(シューマンのクララへの「献呈」という歌曲は良い。)
その後、自粛の備蓄のため、缶詰など購入しながら帰宅、この晩から三日間、月曜まで、とにかく、かってないほどお腹がすいてたまらなかった、満福中枢が壊れたと思うほどの食欲だった。体はワクチンと闘う気満々だったのか?
帰宅してバカ食いをしていて、医療従事者の友人に「2回目、何でもなーい、これなら何回でも打ってもいいぜ」なんて余裕でブイブイ言わせていた。向こうも「糖質オフのビールに、糖質タップリのつまみで意味がねえw」なんて馬鹿を報告しあっていたのだがっw
8時から腕が痛み出し、首が鎖骨に沿って蕁麻疹が真っ赤に腫れだし、手の甲、足の甲も真っ赤、ちりちりして、外見がイラガにやられたようになった。しかし味覚嗅覚正常、食欲旺盛、熱は夕方の薬が良く効いて、35℃しかない。気分は絶好調だった。
結局、酷くなってからヤバイと、県のホームページやらいろいろあさり、蕁麻疹はアナフィラキシーの分類のこと。待機時間内でなく、待機時間後に発生した人は、私のように抗ヒスタミン剤を飲んでいたケースのことなどを知る。蕁麻疹にはステロイド剤と抗ヒスタミン剤しかないこと、これが幸いにも毎日使用の常備薬なので使い続ける。(まず既往歴が免疫異常では副反応は出ると思え、息が詰まらなくて幸いだった、そう思った方が良い。)
一晩中、皮膚がチリチリじりじり、特に足はじわじわとしびれて困ったがシップを貼り、先生の美しい演奏、クララのほめたフレーズを思い出し、何とかやり過ごす。
東京5074人、千葉1761人。
◆8月22日(日)曇り。30-26℃
頭痛も始まる、老猫のお世話は最低限何とかしたが、昨日大目に輸液を入れたとはいえ、輸液や洗ってあげていない汚れた猫は、とても放置されたかわいそうな姿になった。しかし定期的にペットシーツをこまめに取り換える以外は、体力が限界。
このままではいけないと、猫の世話の後、無理に買い物へ、しかし買い物の途中、鼻水が止まらず(マスクで助かるが)何かがおかしいと思い、即帰宅。
玄関近くに生えているド根性松葉ボタン。かわいそうで抜けない。
その後は夕方までぼんやりと寝ていた、これではいかんと、夕方バイオリンを持とうと思うも、頭が、首が重くて楽器が持てないでおろした。
夜、熱を測ると、昨日無熱だから安心していたのが、昨日の薬を使用しても38℃、
カロナールはない、友人と相談しバファリン追加しても熱は37℃から下がる気配はない。
皮膚はいくらステロイドを使っても次から次へと赤く盛り上がり、腫れまくる。
猫が手入れ不足でかわいそうだと思いながら、そう思いながらも、疲れてだるくて体が動かない、ただ猫のそばで「ごめんね」と謝って過ごす。
東京4392人、千葉1246人。
◆8月23日(月)曇りのち雨。31-26℃ 竜巻注意報、洪水注意報が出る悪天候。
とにかく一晩中熱く感じた、早朝寝汗びっしりで起きる、そして、昨日手抜きだった老猫の世話をきちんとする。
良く寝た体をリセットすべくダンベルを振り回すと、この時に注射した側の左腕の腋下のリンパ節が腫れていることが解った。普通に自転車も漕いだ。昨日購入した買い物の処理もした。夕方には練習もした、
しかし皮膚が赤くボコボコ腫れたのは薬を使っても全くひかないし、何といっても疲労感が半端ない、鞭打っても、意欲が何もわかない、一日ぼーっとしている、こういう時の為に購入した本すら放置で、とにかくだるい。ゆでだこ状態に。
東京2447人、千葉1504人。
◆8月24日(火)曇りのち晴れ。31-25℃
いつも通り老猫のお世話から、最低限の決めたノルマをこなす。
食欲は旺盛だったのが、落ち着いたというか、いきなり食べることすら、もう食べたくなくなった。バッタリと何もやる気が無くなった、とにかく余力がない、寝て過ごした。
いよいよパラリンピック開幕。
父の件で、父の痴呆のケースと、その痴呆に対するある取り組み、顔写真を、テレビ局が使用してよいかと電話があって起こされた。別に使っても構わないが、「結局、何をしても彼の痴呆は改善されていない、それ、効果があったと報道してはやらせになるんでは?」と、大笑いになった。
その直後、毎日連絡をとる友人のお父様(私と同じリウマチを患っていた)が亡くなったこと、以前ウズラをくれた、私より年下の親戚が脳内出血で今救急搬送などの連絡が入る。
コロナで葬儀の形も入院の形も、施設の面会の形もかわった、どんなに重い病気でも面会謝絶、一人で闘うしかないし、送るのも少人数で簡素にだ。人は所詮一人であると自覚することが増えた。
夜のパラリンピック開会式は、「オリンピックより良かったんじゃないか」と掲示板は大騒ぎ、
私は義手のバイオリニストさんが、相変わらずお元気で嬉しかった。
(行事といえば、その後の文春などに書いてある、騒ぎになった一億5千万給付されたフジロック、反戦歌や平和や愛、この世の飢餓について歌うなら素敵だが、国の金で政府悪口を清志郎氏の曲で、人のふんどしの替え歌で歌うとかw
観客は無観客オリンピックと違い密、オリンピックはダメで客アリのフジロックは良いとダブルスタンダードした後藤氏の言い訳もダサい、それより、無観客のオリンピックの方が、まだ一般ピープルにはありがたいものだ。その金は医療に使ってほしかった…。もしくはフジロック以外の音楽家の活動にも使うべきだ、でないと不公平だ。)
東京4220人、千葉1135人。
◆8月25日(水)曇り。31-26℃
老猫の世話、いつものルーティンワーク、体調は最悪、とにかくだるい、仕方なく動いているが、ほぼ一日だるくて寝たきりといってもよいw、
友人からは笑える葬式のプランが来た、友人はお父様のエンゼルメイクがいまいちなので、小梅太夫のメイクで宮付き霊きゅう車でお父様を送ると言ってきた。(実際は納棺師がエンバーミングとしても、お気に入りの洋服で送るとしても)
月曜日にポストに入ったチラシでは、今は動物の宇宙葬が30万で出来る時代なのだ!
宇宙に遺骨、文字通り、ペットはお星さまになる、見上げれば空にいるのだ。
友人のエンゼルメイクのやり方から色々話は弾んだ、ご自分のお父様には三途リバー渡る時の為に紙の紙幣ならぬ、テレビのクイズの賞金を書いたような大きい金額をかいた段ボールを入れる思い付きには笑う。
私からはチョコレートの金メダルを進呈したい、出来れば齧っていただきたい。お棺に寄せ書きをしたい、出来れば文字はゲバ字で書きたい。
流す曲はCМ「フロントラインプラス@キャット まさかうちの子にも!?」編。ドボルザークの「新世界」である。しかしそれでは短いので、「CIAOちゅーる」のCМもつける。友人は「昭和歌謡風シーバ」のCМもつけると、夜は笑って送れる葬儀の妄想で大喜利をしていた。
東京4228人、千葉1452人。
◆8月26日(木)晴れのち曇り。36-28℃ とにかく暑い、殺人的に暑い。
いつも通り猫のお世話から、最低限やらねばならぬことまで。
ようやく首の蕁麻疹が引き始めた、ミカンの皮、アボカドのような膨れた皮膚が引いて平らに、赤味も消えてきた。
しかし手の蕁麻疹はしつこい、皮がごつごつと厚く、赤味が引かない。象の皮膚のような硬さ。
そして、次は胸に違和感が出始めた。できれば一週間は運動は控えた方が良い、心筋症を起こしやすいからだが、自転車を漕いでいて生あくびが出始め、「これは体調がかなり悪いな」と、途中でやめた。
隙間時間があれば寝る、とにかく泥のように寝た。
免疫が「何が来たんだ!」と戦っているのが、炎症で体がへとへとなのが解る。
東京4704人、千葉1396人。
◆8月27日(金)晴れのち曇り。34-27℃。暑い日が続く。
老猫の世話から、いつも通りに最低限の運動と家事。
もう今月も終わる、ポスター2回目の配布。
粘膜の炎症で、鼻血も出る、これは今使っているリウマチ薬が葉酸を阻害するから、口内炎など体中の粘膜がとにかくやられるからだが、2回目のコロナワクチンの影響もありだるい、とにかく寝れるときは寝る。
コロナワクチンで毛が抜けたとブログに頭を公開している方がいるが、確かに皮膚が炎症反応を起こすように、髪も普段よりは数日は多く抜けた。そもそも円形脱毛症は肥満細胞のアレルギーから、蕁麻疹と同じりくつ。洗面台に落ちる毛の量を見て驚いた。この時から左胸に違和感。(さすがに胸は写す訳にはいかないw)
東京4227人、千葉1489人。
◆8月28日(土)晴れのち曇り。34-26℃ 今日も暑い。
老猫の世話や家事を済まし、レッスン直前まで練習。今日でやめてご実家に帰るY君にささやかなお土産を差し上げたいので早めに出て、お菓子の詰め合わせを買い、レッスンへ。(彼も同じこと考えていて、同じくお菓子を頂く。)
首は綺麗になったが、手の蕁麻疹が酷い。この一週間ワクチンの副反応に振りまわされている。
今日は別れの日といってもよい。
友人のお父さんは荼毘に付され(計画通りに楽しい葬儀だったらしい)、辞めるのはY君だけかと思ったら、私の前の女の子も今日でレッスンを辞めてしまったからだ。
二人とも私の教本ではなかったし、そもそもクラッシックが大好きというわけではない。同じ曲ではないので、私のぶち当たっている壁は解らない。リアルよりTwitterの方が、同じ教本が多く、そこら辺の悩みの会話は多い。Y君はもう教室には通わない、今後は独学で練習するらしい、女の子はバレエや水泳を取って、音楽はあきらめたそう。
さて、自分の番で、例えば三連符の連打延々を、わざわざ三連打を一気でなく中途で分けたスラーで分割して弾く指示とか、聴いている人にはどう弾いても結局は同じメロディーなのに、複雑にわざわざ分割したりするボーイングでイライラする時がある、見た目は格好いいが、それも弾いていればわかる人がいる程度。
作曲者の譜面には、作曲者らしさ、聴いている人には譜面がばれなきゃまずばれないであろう、こだわりの指示があるのだが、こだわりを無視しても曲は曲に聞こえるわけで。先生は「それが技術であり、見せ場なんだ」とおっしゃり、私は「ただし、やっている人にしかわからない、細かいこだわり」でしかないと言うと、笑った。
経験者でない限り、簡単なやり方でも、難しいほうのやり方でも違いに気が付く人もいない、だけど出来たら、これは凄いことなんだという、自分の中の闘いと自己満足でしかない。
とにかく、前後のお二人が辞めて、去り行く人に「頑張れ」と言われても、私は寂しくなった。
帰宅途中の買い物で、もう大好きな吾亦紅が出ていた。(こう見えてもバラ科)
夜、左胸の違和感は、左胸、ワクチンを打った左側の胸の皮膚が荒れだしたこと、新たな炎症を起こしだし腫れたことに気が付く。(だが炎症性乳がんには見えない。)また、しこりはないがいずれにせよ、そろそろマンモグラフィー検査をする時期である。千葉は二年に一回の検診。コロナ禍ではがん検診はパスしたくなる、これは「そろそろ行け」という天の声ということだろう。
東京3581人、千葉1630人。
◆8月29日(日)曇りのち晴れ。31-25℃
老猫のこと、最低限の家事のこと以外は寝ている。首と足の炎症は消えたのに、手は相変わらず赤く分厚く腫れている、そして左胸の炎症が酷い。そっと消毒して、一日中暇があれば寝ている。咳も出る。好みの動画には慰められる。
新しくしたハードケースもガタが来た。マジックテープの受ける側が毛羽立ち、くっつかないので、駄目になった方に昨日100均で買ったマジックテープを上からつける。最後、ホッチキスでとめた、どうせ毛羽立ち交換がやってくる。
東京3081人、千葉1207人
◆8月30日(月)晴れのち曇り。33-26℃ 暑かった。
老猫の世話と最低限の運動、家事。頭が少しクリアーになってきた。
前回紹介の「一ノ関圭」氏の本を読み、少し練習に力を入れる。
「鼻紙写楽」は、政治、芸術、当時の風俗(性風俗まで)時代考証が凄い。漫画であるが、研究論文の様だ。とても一度読むだけでは理解できない、iPadで調べながら。
例えば自分は「花巻」が地名でなく、ざるそばに海苔の料理のことだと思わなかったように、これだけ本格的に書き込むのだったなら、どうしたって寡作になるであろう。
一つの話に、捕り物帳、当時の浮世絵、錦絵、歌舞伎などの流行、それにかかわる今でも名を残す名人から、無名の市井の人まで良く書き込んでおり、
画力が素晴らしいので、浮世絵の版を刷るところなどは、印刷博物館を見ているようだ。
この一冊も沢山の登場人物が主役になりえるのだが、例えば変質者に襲われ辛うじて命が助かった、歌舞伎役者の市川小海老に起こる災難は、筒井康隆の「聖痕」のようなテーマである。変質者に襲われ、体のある部分を失う事件後、二人の姉には気の毒がられ、可愛がられるが、何故か父に疎んじられても稽古に励み、今後どういう大人になるのか、父の思惑は何なのかと気になるが、物語は途中である。
絵が好きなら、写楽があの写楽の画風になるまでの葛藤の生きざまも面白いのだが、写楽の話かと思い買ったのだが、
田沼意次の政治に始まり、この話も、意次には影武者がいたりで、読者を飽きさせないのだが、(白戸三平のごとく)
芸術(稽古)の道だけはどんな家柄、出自も関係ない、だからお稽古が大好きという、色子あがりの市村座の立女方瀬川菊之丞とか、登場人物が魅力的で、歌舞伎に疎いこの自分でも、歌舞伎の話がとても面白い。
満足のいく芸(作品)の到達を目指し、登場人物の皆がそれに向かって精進するのもテーマでもある。支える脇役も面白い。何故鼻紙写楽かって?最後の場面で鼻紙の意味がわかる。
東京1915人、千葉1030人。さすがに減ってきたようで嬉しい。
◆8月31日(火)曇りのち雨。31-26℃ 少しだけ涼しい。
終わりなき老猫の世話、
運動と家事。引き続き本。手の腫れはまだ引かない。
自己免疫疾患を持っている人はワクチンの副反応は強く出る、だから実際コロナに罹患すれば大変なことになる。高い確率でエクモになるので、辛くてもワクチンを打つべきなのだが、この調子では3回目は怖い。それでも10日寝込めば済むものとして打つ。(亡くなった友人のお父様もリウマチだったが、このワクチンからガクンとだいぶ弱った、死の後押しを手伝ったと医療従事者の友人は言う。)
さて、一ノ関圭の「茶箱広重」はヨーロッパの浮世絵ブームのもとになった、ゴッホなどの印象派が一生懸命模写した、浮世絵師の生涯を描いたもの。
オランダからの荷物が、梱包材のドライフラワー状態のシロツメクサで守られたように、「梱包材として古い浮世絵に包まれて日本の品々が海を渡った」と、私はこの本を読むまで勝手に思っていた。その広げた梱包材の絵に向こうの人々は夢中になった、と勝手に解釈していた。
正しくは茶を輸出するときの茶箱に、外には綺麗な浮世絵を貼って輸出した、それらを綺麗に思う人が、ワインのラベルのように収集しはじめた、その画力にヨーロッパの画家が魅了された。茶箱の浮世絵、錦絵を描いた人は安藤広重を継いだ2代目、その数奇な結婚や、自分の芸術に「これじゃない」と、葛藤し続ける姿が良い。
他の短編もよい、滝沢馬琴が盲目になり、「南総里見八犬伝」の口述筆記を引き受ける嫁の、難しい漢字を猛勉強の話、井上靖の「氷壁」を彷彿させた、誰の責任で死んだのかという登山をテーマの物、安部公房の「砂の女」を彷彿させる、何故かなかなか抜け出せられない不思議な街の話、貧困から育児放棄に陥っていくシングルマザーなど、現在のテーマを書いてもうまい。
(女性向け雑誌には描いていないので私は知らなかったが、)この方は男性漫画家がライバル視するか、羨望してやまない漫画家なんじゃないだろうか。買って良かった本。
まだまだ読みたい本だらけ。
次はラグーザ玉。
人生に迷っているときは、お前は何をしたかったのか、どう生きたかったのか、と、せめて気になっている勇気ある先人の伝記を読むことにしている。
外から懐かしいさえずりが聞こえた、庭にはカワラヒワの群れが渡ってきていた。
ついに待ちわびた秋になったのだ。さぁ、気分を新たに。
東京2909人、千葉1280人。
【おまけ 無駄に素晴らしい歌唱力 下ネタがミュージカル風!】
【どぶろっく】オペラ歌手が歌う!『大きな一物をください』