母が死んで一年に満たないが、お盆が来て、故郷のお墓では、銘々、迎え火13日、送り火15日の時は一晩中灯篭をともして(全部叔母がしてくれて)、お寺には屋台も出て、それはそれは幻想的なのである。
こちらの人は本当に信心深いと思う。母も寂しくないであろう。
月日が流れるのはあっという間であり、魂があるとしたらどこに行くのであろう。あれだけ生きたがったのだ。
私は、あの世の事はわからない、過去の失敗も取り戻せない、残された今を正直に生きる、生きようとしているだけだ。
叔父は稲刈りも地域で一番で始めていて、春の苗が実り、もう乾燥機に入っている。
残された季節を、なるべく人に迷惑をかけず、悪事にも手を染めず、おそらくライフワークの拾い猫との節約生活を過ごせていければ、
野良猫拾いの友と苦労をたまに語り合えれば、それはもう最高の人生であろう。
実った庭の火鉢に植えた稲。
からす対決の瞳孔不同の状態。
一時は強制給餌を一番細いシリンジでした。
手間はかかるが確実なのだ。
そしてきゃらすは立ち直ってくれた。
あまりの暑さにのびるふと(アカメと姉妹)
宇宙と交信。
暑さで庭はジャングルと化している。
アカメとカラス対決は仲良く8月11日も受診する。
カラスのほうが扱いやすく、薬も飲ませやすいが、
アカメは相変わらず首輪から下へ何も通過しない、(鼻)息はどんどん悪化、色々な御飯を並べても鼻も効かないようであった。
病院でのa/d缶の強制給餌もプッと吐く。
2匹で大量の薬を貰う、ステロイドのバイアル瓶も貰う。
いくら輸液を入れても何も口にしないアカメは、あっという間にカラカラになる。
いただいた目薬も、家ではアカメは眼であっても受け付けないで口から吐く
病院で貰った薬も家での経口投与、アカメは泡の涎を吹いて拒絶しており、血も混じっている。前途多難である。
いただいたお薬は、
からすは、メロキシカム、アモキシシリン、シプロぺプタジン、
アカメは、プレトニゾロン、シプロへプタジン、点眼液(ゲンタマイシン、インターフェロン加) リゾチーム、カルボシスティン、テオフィリンである。 点眼液は冷蔵庫保存なのだが、常温ではインターフェロンが不活性化してしまうのだそうだ。
【リゾチーム】消炎酵素剤
抗炎症作用、膿粘液分解作用、出血抑制作用
禁)卵白アレルギーの患者
【カルボシスティン】気道粘液調整・粘膜正常化剤
気道分泌物を出しやすくする
適)上気道炎、気管支炎、慢性副鼻腔炎
【テオフィリン】気管支拡張薬
適)猫喘息、気管支縮小疾患
副)一過性の嘔吐、頻脈、興奮
11日の時点ではアカメは何の病気かわからないままであった。
そして、
アカメは命をかけて全身麻酔で喉の奥などを調べるかしかない。そこで麻酔でアウトの可能性もありえる。
CTとかあるとこで診ても、腎機能の問題で、造影剤でアウトかもしれない。
それから、歯や腫瘍を取っても、原因がわかっても、熱が出る原因まではわからない。
あとはこの病気を進行させて、目視出来るとか、もっと症状が現れるまで、
でも早期発見では無いので、そこで手遅れかだという会話をして帰る。
勉強としては、
ステロイドのみ投与より、輸液も同時は腎臓を守るそうだ。
あと、それでも、胃は守れないそうだ。(経口でも、注射でも。)
ステロイドは胃の粘液を抑制する作用があり、体内にはいれば作用する。ただし、猫はステロイドに強く、その副作用がほとんど出ないそう。
2匹とも体重減っていた。カラスが3.05㎏、アカメが3.95㎏である。
カラスはネコカゼ悪化ではないか?ではあるが、
アカメは何のウィルスかは謎。
喰わないので、最終的にはエネルギーが切れて死ぬ事になりそうである。
自宅の投薬以外では、ネブライザーを入院で受けることのお話もあり、
自宅で衣装ケース利用でのネブライザーのやり方を検索したりしていた。
そして、吐いても、泣く泣く決まられた時間に投薬や注射、輸液をし、
改善がみられなかった。
昨日16日夕方に病院からお電話をいただき、
本日17日にカラスは投薬で調子いいので、アカメを受診予約。
到着後、電話の予約時間より受診が少々ずれたのは、重篤な、つまり、尿道結石で瀕死の猫ちゃんが先客であり、
病院は猫ちゃんを【サンズ・リバー】を渡さないように攻防戦中だったからである。
アカメは熱はなく、体重は4・1㎏、呼吸苦は相変わらずであったが、
その時はネブライザーなどのお話も出ており、私も安心して2,3日試してみるために入院させ、奥ではネブライザーの準備もしようとしていたので、お願いして後にした。
「機械選びで悩むだろうな」などと思いながら、生活用品などを購入し帰宅、
病院からお電話が来た。内容は、
あれから調べた結果、アカメの気道にガンが出来ていて、切り取ることは不可能、食道も圧迫している事が判明したそうだ。
やれる事は安楽死か気道切開しかない。
無治療は、猫の苦しみを思うと、今でも息苦しいのに、これ以上の傍観はありえない。私にはこのまま放置は出来ない。
気道を切開すれば食べれるけど、ガン事態が到底取り去れない場所、オペしたあとの術後の管理が大変である事、安楽死を視野に入れても良い事などを伺った。
抗がん剤も細胞を取って合うかどうか、それさえも未知であるし、治療を待てないし、その間も、その前後も苦しむのだ。
私は先生に、猫の死因がガンに侵されて死んでいくに決定しても、
これからは、出来るだけ苦しくないようにしてあげたい、
そして、怖がりな猫が10年間無事に守られたこの家で最期を迎えさせてあげたい、
また大変な術後管理も延々と果てしないわけではない、
ガンがアカメの生を奪うスピードが速いであろうので、
どんなに大変でも「あっ」という間に済んでしまう、すぐに思い出に代わってしまうのではと考えて、オペをお願いする。
姑息的手段のオペに過ぎないけど今のアカメには選択肢というものがないのだ。
先生は、このオペは大変な事、麻酔量も多い事、普通オペは気道確保するけど、その気道事態がガンという病魔に侵されていて、今回気道確保出来ないので、アカメは亡くなる可能性が多い事をおっしゃった。
私は、無痛の中で、ベストを目指してチャレンジをして亡くなるのであるから、それは安楽死だと考えているとオペをお願いする。
先生はアカメを酸素室に入れてくれている。
だから、今夜は、何もない家にいったん戻して最期のお別れは言わない。
昨日は夕方ステロイドを打った後、機嫌よくごろごろごろごろ言っていた。
皆と仲良くやっていた。
【サンズ・リバー】に片足突っ込んでいるとはお互いに思わずにいた。
ふとは今、珍しくアカメを探している。
明日、正午、アカメのオペが始まる。
私はアカメの意識のあるうちに会おう。
そして、「大事だよ、大好きだよ」と伝えよう。