患部が患部だけに窒息が怖く「眠るな自分!」だったので、しばらくは眠くても眠れない日々が続く。
眠れるようになると、本当にこれまたよーく眠れる。
季節柄、朝晩布団が恋しい季節でもあるし、とにかくダラダラ寝ていたい。
そんな中、アカメの姉妹でもある「ふと」の強烈な鼻づまりも、これ以上は調べようがなく
「キャミック」という専門的な場所での画像診断を薦められる。
ついに動物医療もここまでと思う、素晴らしい機械ではあるが、
あまりの検査の価格と、それで病名の診断が付いたところで、癌ならやりようがなく、アカメの直後で、心身、財布ともにがっくりもしており、
先生にはご無理を言って薬液を出していただき、せっかく購入したネブライザーに逃げている。
診断にお金がバンバン使えれば理想なんだろうけど、
鼻の癌をいくら早期発見できても、アカメ同様治療法がないし、診断後、また遠征し、全身麻酔で放射線数回をする事は現実的に不可能である。
がっ、ネブライザーの薬液が硫黄のような匂い、
先生がおっしゃるように、この鼻づまりにはネブライザーは効果なく、猫の毛皮のみパサついてきている気がする…汗。
顔の真ん中の鼻が侵されるのだから、果たして口など残るのか? 開けれるのか?
今の所、鼻を鳴らして呼吸してくれているが、心配は尽きない。
たどり着いた四匹の白黒猫のうちの三匹は、苦しい亡くなり方をした。
最後の生き残りのふとが彼らの分も長寿な事、
いやそれは贅沢な望みであろう、せめて悲惨な治療法のない病気でない事を切に願っている。
アカメについてはとても大変な病気であったので、少し役立ちそうな事にもう少し触れて最後にしたい。
◆まず洋服、食道チューブを背中に格納する洋服は、
百均の犬の洋服を永久気道を避けるために切り込みを入れて折って、手縫いしてVネックにした。
これはサイズさえあれば、薄くて、軽くて、一番良かったかもしれない。
背中には、食道チューブを格納出来る様にポッケになるもの、レースとか、ポケットテッシュを入れるものを縫いつけたりした。
こういう作業をしている時に、あの頃は一日中、テレビ画面では日本製品、車を壊したりのデモが映し出されていたが、
日本人なのに壊された日本製品を「勿体ないーー」などと。
こちらはせいぜい向うで作られた百均の犬の洋服を壊してリフォームしている貧乏くささである。
電気屋のバーゲンのハッピのような風情のふと。下がアカメ。
◆自壊については載せるのを迷っていた、しかしいくら言葉で書いても伝わらないだろう。
とても見にくい映像であるけど最後の自壊である。
自壊の失血は命とりになるのではと思っている。
とても辛いことけど命とりになった患部も載せておく。
載せたいわけではない、苦しんでいる飼い主さんの参考になれればいいと思っている。
そして、一生懸命あなたの猫のために手当してほしい、この私でも何とか出来た、ひるまずに。
そして、もっともっと、あなたの猫さんのために良い方法を編み出してあげて欲しい、
それだけだ。
自分のブログは、勉強したい飼い主さんに見ていただければありがたい。
たとえ自分の猫でなくても、次の誰かの猫ちゃんはさらに苦しまないかもしれない、それで亡くなったアカメも浮かばれると思う。
真ん中、正中線のあたりがざっくり割れて失血、先生はゼラチンスポンジもしてくれたのだがここは厳しかった。
とにかく家庭でただただ出ている血を、綺麗にふき取る時期があって、合計は半端ないのに、少しずつであったので、なかなか気が付かなかった。
氷とワセリンで、ほんの少量から止血、止血、止血、一滴でも惜しむ、もうそれしかないと思う。
この場所を守るため、不眠不休に近い二か月間と言っても過言ではない。
結論は難しいが自壊させない、失血させない事と、
レンタルでいいので、おそらく早過ぎるくらい早めに、酸素化してあげる事が、猫が楽に過ごせることなのだろうと教訓となった。
癌の手当ては難しい、本当に難しいけれど、レンタルはそう難しいことではない。入院、輸血よりは安く、自宅で看取れる。ただその
時期が解らないだけだ。
顔や首の癌は、おそらく開口呼吸などのサインは岩のように硬い癌が邪魔をして、もしくは顔が崩れたり変形したりで、
普通の猫と違い、しにくいのではないか?サイン出せないのではないか?と経験して勝手に妄想している。
アカメは貧血が進むにつれ、体全体で呼吸をしており、結局、最初の呼吸苦のように体全体を使っていたのに、私は気が付いてやれなかった。
首に穴をあけたので、そこで安心してしまったのだ。
また、腫瘍熱もあり、わかりづらかった。
失血して貧血なのだから、酸素を運ぶヘモグロビンも失われるから、少ない血をセカセカと心臓を酷使して動かしていたと思う。
処刑のように一瞬で失血死する量でもなく、結構大変だっただろうと思う。
今更ながら、もっと早く酸素をあげればよかったのだろう。
闘いが終わってから、気が付いたことであり、当時は気道孔に自壊が流れ込まない事、窒息させない事に夢中で、考える余裕すらなかった。
現在も、相変わらず獣医さん通いはふと♀で続いている。
そして農家の親戚のネズミの番で飼われているような猫達、
母屋のミーちゃんが、猫風邪と蜂窩織炎を起こしてぐったり、
それをアカメのいた手作りゲージで預かって、我が家の主治医の先生にかかった。
常に生傷の絶えない猫であるが、
コンボテストで猫の2大ウィルスはマイナスの奇跡、
先生「凄いですねー、ウィルスマイナス同士で闘っているんですねー!」と。笑。
排膿とコンベニヤで瞬く間に元気を取り戻し、持ち主を驚かせる。
私は親戚であろうと、もう此処での啓蒙というか、飼い方については諦めている。
今回は嬉しいことにワクチンを打ってくれると約束も交わしたので、
ハチドリのひとしずくであっても地域の病気予防になるのではなかろうか。
そして、納屋等にもたどり着く猫も後に続け、続いて欲しいである。(あくまで希望的観測)