話して~♪

私の話も、あなたの話も

移り行く季節に

2006-10-06 02:42:12 | 空模様
青空のくすんだ色からグレーを含み、やがて黄金の光の中に
溶け込むように消えていく今日という一日。

それは毎日今日という自分を消し去って、一度死んで生まれ変わる。
そんな悲しさと喜びが混ざり行く瞬間。

そして時には、消え去ったまま帰らないこともある。
光と共に溶け込んで、天に消化されていく命。




息子の担任の先生だったO先生が、若く短い命を終えられた。
突然のことに皆子供たちも静まり返って、大きな高校生の男の子たちが
嗚咽して見送る。
「成人したら先生と飲みたかったのに。」
そういってまた声を詰まられる。

1年生。はじめての保護者会で、やや細身で、童顔の若い男の先生は
「僕は生活のすべてを子供たちに注いでいます。」
とおっしゃっていた。
その熱意が、ともすると反発しがちな大人子供の16歳にもちゃんと
伝わっていた事が解る。

先生。
無念だと思います。でも先生は本当に大切なことをやり遂げていかれました。
息子は成人したら、先生のお宅に訪ねていくそうです。
先生と一緒に飲むために。






命はいつも眩しいほどの煌きを持っている。
そして限りがある。

そのことに気づけるものは幸いである。