パラグアイからの友人が来ていた3月末の連休でサンブラス諸島へ日帰りで行って来ました。
<基本情報>
サンブラス諸島・・・カリブ海に浮かぶ350あまりの島からなる、パナマの有名観光地の一つ。モラ(刺繍)で有名なクナ族が暮らしている。パナマ市から陸路で3時間、その後船で島を巡るツアーが一般的。
確かに「ザ・カリブ」な海はとてもキレイだし、いいところもあるのですが、わたしは二度行ってもう行くことはないかな、と思っています。一度はぜひ行くべき場所だと言う前提のお話です。
<よいところ>
◎とにかく海の色がきい。
◎先住民クナ族の暮らしが見られる。
◎そこでとれた新鮮な伊勢エビ=ランゴスタが食べられる。
◎何もない砂浜でのんびりできる。
◎クナ族の皆さんの言うことに従うしかないアドベンチャー感。
◎パナマ市から日帰りが可能。
さて、ここからが本題。
<よくないところ>
▲道中酔う。
陸路の場合、パナマ市から1時間半程度舗装された比較的真っ直ぐな道を行き(真っ直ぐとはいえ、ツアードライバーはたいていその道に慣れているためせっかちにグイグイ前の車を追い越そうとするため、ぐーっと加速してぎゅーっと止まってひょいと入って、を繰り返すためこの時点で普通にしてれば間違いなく酔う)、その後山道をさらに1時間半クネクネ。左右のクネクネと同時にアップダウンがムワンムワンとやってくるため、クナヤラ自治区に入ってからの山道はとにかく強烈。道路に穴が空いているのでそれを避けるためドライバーがさらにクネクネ。そんな過酷な道とは知らずマイカーでやって来てしまった初心者をツアードライバーは追い抜こう追い抜こうとするもんで、リアルマリオカート。もう一度言うけど山道続きのカーブとかお構いなしに対向車線をぶっ飛ばして追い抜く。対向車がいつ来るのかと怖くて怖くて、酔う酔わないはおいておいても目を開けてはいられない(恐怖で)。とにかく最悪な道のりだと覚悟して乗り込み、いろいろ対策(寝る・目を閉じる・ガムを噛む・音楽を聴くetc.)すればなんとかギリギリもつかもたないかというレベル。船に乗ってからも天候・風向きによってはお尻の骨が割れちゃうんじゃないかってほどボートが水面に打ち付けられながら進むこともある。とにかく過酷でワイルドな道のりであるということ。
フォロー:一度は経験してみてください。
▲設備が整っておらず、基本的にいろいろない。
パラグアイからの友人はうっかり「ここってトイレないですよね」と確認してしまい、その後用を足しにくくなっていた。子どもも大人も男も女も・・・その辺はカリブ海の「紳士協定」です。そんなこと考えてたらどの国でも海なんか行けないけども。もちろん水道もないので(宿泊施設には一応あるらしい)日帰りの場合、丸一日手も洗えないし塩も落とせない。塩まみれのままとにかく乾かして着替えて(前述の悪路を)帰宅することになります。
フォロー:クナ族のみなさんの生活に外の人間がお邪魔しているので、文句を言ってはいけない。
▲クナ族の気分次第。
「ドコドコの島に行く」と言われて参加しても結局(時間がないとかなんとか言って)変更になる。逆に昼ごはんだけついているはずのツアーだったのに、お客さんの反応がよくてサービスしたくなって朝ごはんまでついてくる、とか。あとツアー料金も気分次第で変わる。わたしはリピーターだったので「前いくらだったっけ?」と逆に尋ねられた。よくも悪くも気分次第。
フォロー:超フレキシブル。
▲人のバナナを勝手に食べる。
これは個人的な体験やけど、ツアー会社の人(クナ族)がわたしが大量のビールと共に持参していたクーラーボックスをやたら積極的に「持ってあげるよ」というので、トイレに行く間だけありがたく持ってもらって戻ったら中に入っていたバナナを食べていた。怒ろうか、黙っておこうか、残りの2本もあげようか、とか一瞬でいろいろ考えたけど、あまりに堂々と食べていたので、「そのバナナわたしのやし!人のバナナは食べたくてもちゃんと食べていいか聞かないと!」と指導。その後の言い訳が「このバナナは傷んでいた。日本人は傷んでいるバナナを食べないことを僕は知っている」と、いけしゃーしゃーと!その前にこれからも日本人の客を増やしたいと思っていてどうすればいいかとも相談されていたので、「勝手にバナナ食べちゃダメ!」と指導。
フォロー:なし。
さて、みなさんにサンブラスの魅力が十分伝わったのではないでしょうか。もう一度言います。
一度は行ってみてね☆